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学園祭準備15 晃side
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晃side
目が覚めたらそこは知らない天井だった
ここは何処だ?
もっとよく部屋を観察しようと重い体を起こした
っ!いてぇ
体を起こそうとした時頭が酷く痛んだ
痛い頭を抑えながら体を起こして部屋を見回すがやっぱり見覚えがない
本気で何処だと悩んでるとドアから蓮が入ってきた
「やっぱり、会長起きたんですね」
「蓮?ここはもしかしてお前の部屋か?」
「ええ、ここは俺の部屋の寝室ですよ」
そう言われてやっと自分が生徒会室で倒れた事を思い出す
ああ…そうか
「迷惑かけて悪かったな」
「いえ、元はと言えば俺が…」
そう言った蓮の声は酷く弱く俺は聞き取ることができなかった
「え?」
俺が…なんだ?
蓮は何を言おうとした?
ダメだ頭が痛くて考えらんねー
「いえ何でもありません
それよりお腹減ってますか?何か食べれるようなら作りますけど」
正直言って食欲がないが腹は減っていた
でも食欲が無いせいで食べたいとは思えない
「……特にない」
「分かりました、起きて無くていいですから暖かくして寝てて下さい」
蓮はそう言うと部屋から出て行ってしまった
……蓮の手料理食いたかったな
っ何言ってるんだ
こんなに迷惑かけといて飯までとか図々しいにも程があるだろ
蓮にこれ以上迷惑をかけないように布団に入って早く治す事を考えた
「……長…会長…………晃先輩」
誰か呼んでる
その声はとても優しくて、温かい
誰?
頭を撫でられる感覚が浮上する
不意にその手が離れた
待てよ、行くな
そう思い俺は手を伸ばし、その手を掴んだ
次の瞬間意識がはっきりする
目を開けると驚いて俺を見る蓮と蓮の手を掴む俺の手が目に入った
っ!やべぇ
自分でも何が悪くてこんなに焦っているのか分からないが、俺は急いで蓮の手を離した
「えっと………すみません会長
食欲が無いのは分かってはいたんですが、薬を飲んでもらわないといけないのでお粥作ったんで一口でも二口でもいいんで食べてもらってもいいですか?」
蓮はそっぽを向いてそう言った
作ってくれたのか……
蓮が作った、そう考えると不思議と食欲が湧いてきた
「ああ、食べる
ありがとうな」
俺がそう答えると蓮はホッとした顔をした
……お前がそんな顔する必要は無いのに
そして次の瞬間光が翳り、蓮が俺に覆い被さり腰に腕が回り、体がふわりと起き上がる
それは何が起こったか分からないが程一瞬だった
⁉︎っ近い‼︎
そう思っている間に蓮の体は離れた
「おっおっお前、いいっ今、何した⁉︎」
「何って起き上がるのが辛いと思って、抱きかかえて起こしただけですよ」
「はい、クッション挟んだんでここに寄りかかっつて下さい」
ケロリとそう言う蓮に俺の口はパクパクと言葉にならない言葉を発していた
っ‼︎なんの前触れもなくやるな‼︎
せめて一声かけてからにしろ!
マジで心臓ぶっ壊れると思った
だが、これだけでは済まなかった
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