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35、大丈夫だから
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職員室からあっさり解放された俺は、恭と巴がいるであろう生徒会室に足を向けた。
生徒会室に入るとオロオロしている恭のと机の上に突っ伏している巴。恭は俺と目が合うと寄ってきて、
「圭ちゃん!大丈夫だった?」
「ああ、翔太が上手くやってくれたから」
それでも曇った恭の表情が晴れることはなく、心配そうに俺の瞳を覗きこむ。
「今回は何もお咎めなしだと思うぞ?」
机の上に突っ伏している巴に、
「で?お前は何を落ち込んでるんだ?」
「・・・恭って天然だよなぁ。無自覚の」
巴は起き上がると唐突にそんな事を言い出した。
「天然?って言うより狙われやすいだけじゃね?おかげで追い払うのに喧嘩だけは強くなったな」
巴の横にドカリと腰をおろす。
「あー、お前は大雑把で鈍感なのな」
巴はふて腐れた顔で頬杖をついて呟いている。
「お前さ、俺に喧嘩売っての?」
「売ろうと思ったけど、意味ない気がして」
訳分かんねぇヤツ。
まだソワソワしてる恭を脚の間に恭を座らせて「大丈夫だから」と、頭を撫でていると「これだから」って巴がまた机の上に突っ伏した。
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