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変わらない日常
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今日は太陽が暖かい。
窓際の席、というのは僕にとって最高の特等席だ。
授業中。眠気に襲われ、内容なんか全く頭に入って来ないよね…。
突っ伏して寝てるに限るんだわ。
気持ちいい。
「…アイツ、よく哉原の授業で堂々と」
「命知らずだろ」
そんな話し声を無視して日差しを受け続けていると頭上から低い声が掛かる。
「真田敦士。起きなさい」
トントン、と背中を程よく叩かれる。
「んぅ~」
僕は首を振った。
「真田。起きろ。重要な所解説するから…。」
低い、ボソボソした声でそう言いながら机を揺らされる。
「…先生、ほっといてください」
「ソイツ言うことなんか聞きませんよ」
周りからそんな声が聞こえると、遠ざかっていく足音が響く。諦めてくれたようだ。
それからチャイムが鳴るまで、僕はグッスリと眠り続けた。
「真田敦士。放課後準備室に来なさい」
号令に合わせて立ち上がって礼をすると、こちらに向かって来た「哉原」とかいう先生にそう告げられた。
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