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日向
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あーー、目が痛い。
昨日擦りすぎたせいで目が腫れてしまい、ヒリヒリする。
俺はため息を吐きながらトボトボと、学校へと歩いていた。
「朝練どうすっかなぁー……。
ぜってー皆、この目心配するだろーな……」
学校に到着して、体育館前で立ち止まる。
朝練には出たい。
でもチームメイト達は、皆優しいからきっとこの腫れぼったい目を見たら、必要以上に心配するんだろうな。
皆の心配顔を想像しながら俺は、また一つため息を吐いて踵を返そうとしたその時、突然後ろから誰かに飛び付かれた。
「うおっ!! いてーな、誰だ!?」
「影山くんおはーーーーッス!!」
後ろを見る前に分かった……この声は日向だ。
日向は俺の腰に足を巻き付けて、両手は首に回し、ガッチリとしがみついてきた。
「日向ボケェ! 放れろおめーんだよお前!!」
「いーじゃん。筋トレだと思って体育館の中まで連れてってよ!」
「ざけんな! 何がいーんだよボケ!」
思いっきり体を揺らして振り落とそうとするが、日向はそれ以上の力を込めて抱き締めてくる。
「このバカ力!! 止めろ、ぐるじい!
首絞めんな!」
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