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俺逹は Share one's fate ~運命を共にする~
過去話1
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昔は仲が良かった。それこそ、俺が中学に入るまでは。
昔はあいつもよく俺の後ろについてきた。
「お兄ちゃん。お兄ちゃん!」と…
俺はそれがなんだか嬉しくて、頑張って兄らしく振るまおうと幼心から張り切っていた。
中学に上がって1ヶ月経っただろうか。俺には彼女が出来た。
小5にもなった弟はまだ俺にベタベタだった。俺は、まあ家族に一応と思い軽い気持ちで彼女が出来たことを話した。親はニヤニヤとしていたと思うが、弟の連は怖い顔をして、俺を睨んでた。少なくとも、俺にはそうみえた。
それからと言うもの、連は俺を無視してるわけではないが、避けはじめた。周りからも、どうしたんだろう。と心配されるほどに険悪になった。
1年が経ち、可愛かった弟は、どんどん悪い方向へ下がって行った。タバコは吸うわ、親が学校に呼び出されるわで、堕落していった。
俺は部活には入っていなかったが、彼女を待つために、図書室に入り浸っていた。時々運動部達が練習に付き合えと無理やり参加させられたりもされたが、苦ではなかった。
ある日、急な親の転勤とかで、彼女自身に引っ越すと言う話を持ちかけられた。彼女のことはソコソコ好きだったが、俺がどうこう出来ることではないので、そうか。と相槌を打っていた。そして、彼女の口から「遠距離は辛くなるから、別れよう。」と言われた。彼女が決めたことだから、分かったといい、家に帰った。
どのタイミングで言ったのかは覚えてないが、家族に彼女とは別れたことを言った。親は残念そうな顔をしていたが、連は穏やかに笑っていた。
その夜。連は俺の部屋に来た。
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