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俺逹は Share one's fate ~運命を共にする~
放課後
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連side
「んで?誰からの命令?」
とりあえず、今は放課後。
今朝捕まえやつの話を聞くために紅咲さんと屋上に来ていた。
「おい、答えろよ……。」
イライラする。
「答えないと連君は本気で顔変形させちゃうよ、いいの?」
紅咲さんは優しく言うが、理解できない。兄さんに危険が迫ってるんだ、相手を痛めつけて思い知らせてやらないと気が済まない。
「答えないつもり?1年3組渡辺くん。君、鬱夜ファンクラブのメンバーだよね?なんだっけNo.153?だっけかな、どうする?住所まで言おうか?」
「な、どうして」
「どうして?そんなの俺が君に答える義務無いよ。」
「もっとも、朝つけてたやつは違うやつだけどな……ッチ」
あぁ、腹立つ。
さっさと教室で待ってもらってる兄さんに会って帰りたいのに。
透子さん今日カレーって言ってたなぁ
「クフフフ、別にいいですよ。」
「あぁ?」
「顔、変形されても良いですよ。」
何言ってんのこいつ
なに、やっぱり頭おかしいやつらばかりなのか?
「顔変形されて、鬱夜さんに泣きつけば、鬱夜さんの目には必然的に僕が映ることになります。それだけでもう、幸せですから。僕に興味なくても鬱夜さんが僕を見つめてくれる、それを想像しただけで……あぁ、なんて素晴らしいんでしょう、僕は幸せものです。鬱夜さんを愛することが出来るなんて素晴らしいことなんですよ。他人と出会う確率なんてかなり低い。その中でも鬱夜さんを見つけられることが出来た。あぁなんとお礼をしたら良いのか。鬱夜さんを愛することが僕の使命!あははははは!!!!」
テキトーなこと言うなよッ
「クソがッ!」
「それにしても良いんですかぁ?あなた方がここでこうしている間、鬱夜さんはどうなっているんでしょうね?紅咲先輩は情報網に長けていますが、少々抜けているところがある。弟さんも力は強いですが、それだけです。守る守ると思っておきながら本当に守れているんですか?鬱夜さんを守れるのは僕たちだけなんですよ。鬱夜さんを愛することが出来るのも僕たちだけなんですよ!さぁ、今回の僕の役目はこれまでです、やりましたよ!あの人は褒めてくださりますかね?鬱夜さんも笑ってくださいますかね?」
狂ってる。
「兄さんッ……!」
走った。とにかく兄さんが待ってるはずの教室に走った。
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