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高嶺の8
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こんなに心のこもった土下座が他にあるだろうか
喉に声を引っ掻けながら涙を流す菊池の声が部屋に響いている。
「勝手に…みんな僕に…っ、着いてくるんだ…ヒックぅ、」
「菊池…」
「いつも僕の後ろにヒック、着いてくるから、…僕が引き連れてるって…ぅぅ誤解されて…ぅヒック、さっき、だってヒック、ン…急に先輩が部屋に…入っ、てきてぅ、襲われそうになってぇぇ」
おいおいマジかよ。
じゃあ、毎夜毎夜男を『襲ってる』って言う噂は嘘で、毎夜毎夜『襲われてる』が正しいって言うのか!?
そうとも知らず俺は…
本当に助けてと言っていた菊池に俺が勝手に目にフィルターをかけて誘っているように見ちまったと言うことだ
最低だ。くそだ。
「菊池、本当にごめん!!」
「、、、ぅ痛かった…」
ドキッん。
かわいい。
それにしても何て不運な奴なんだ
…だんだん菊池がかわいそうに見えてきた。
守ってあげたくなる怯えたチワワのような感覚
菊池にしてしまった罪を償うには俺は何をしたらいいんだ
俺は額を床にめり込ませながら必死に考える
あ、そうだ!
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