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☆『最後』の夜②
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はぁ…はぁ…と二人の荒い息遣いだけがアパートの部屋に響く。
あれから蓮は俺の中心には触れないでキスして乳首を舐めたり引っ掻いたりして、またキスして……。
それの繰り返しだった。
焦らしてるのかは分からないけど……その手つきとキスが凄く優しくて…暖かくて……幸せだった。
このまま……朝が来なければ良いのにな…なんて思ったりもした。
でも、俺がここにいていい筈がない。ここにいる理由なんてないんだ……。
蓮と見つめ合い、また唇を重ねる。
もっと……もっと深く……深く…俺と蓮の間に隙間ができないくらいに深くしてほしい……。
なんて、自分勝手な事ばかり思ってしまう。
すると蓮の手が胸からお腹の方へ下がり……下着の中に入っていった。
「はぁっ……ん……!」
蓮が少し触れた瞬間に体が波打ってビクビクと震える。
蓮の指が下着の中で細かく動く。
クチュクチュと、卑猥な音と俺の喘ぎ声が響いた。
「あっあっあっあっ……んっ……あぁんっ…」
蓮の手の動きが激しくなっていく。
それにつられて俺の喘ぎ声も一層大きくなる。
「んっあっあっあっ……!蓮っ蓮…!
イキ…そ……!あっ…ぁんっ……!」
「うん……そのままイって…」
そう言って蓮が先を擦る。その快感に体中に電流が走ったような感覚になる。
「あっあっあっあっ!!!イクっイク…!
~~~~~っあぁ………!!!!」
勢いよくビュルビュルと白濁の液が流れ出す。
ビクンビクンっと体が波打った。
はぁ…はぁ…と肩で息をして、ぐったりとしていると蓮が上着を脱いだ。
引き締まった筋肉……胸がドキッとする。
………この体を見るのも最後……なんだね……。
すると蓮は無言で ぎゅうっと俺を抱きしめた。
許されるか分からないけど……俺は蓮の背中を優しく ポンポンとリズムよく叩いた。
……やっぱり、背中に腕を回して抱きしめ返す事はできなかった……
素肌と素肌が触れ合ってあったかい……
凄い心地よい………
雲の上にいるようなフカフカしたフワフワした気分だった……。
ふいに、チャリ……と音がして不思議になって見ると、俺の首と蓮の首にぶら下がっていたペアリングが目に写った。
ペアリング……。俺と……蓮の……。
もう、つけることはないんだ……。つけちゃ……いけないんだ……。
俺が ぼんやりと思っていると蓮が首からチェーンを外し始めた。
そして、ペアリングを取り、自分の左手の薬指に通した。
俺が驚いていると
「今だけ……指に通してくれないか……」
蓮がそう言った。
………俺は少し考えたあと、蓮と同じように左手の薬指に指輪を通した。
それを見た蓮は嬉しそうに微笑み、俺の指に自分の指を絡めて、俺の手をギュッと握り締めた。
カチンと音がなり、二人の薬指に通した指輪が重なった………。
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