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☆初めてのプリクラ
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和也はプリクラ機にチャリンチャリンと100円玉を4枚 機械に入れる。
「えっ…!?和也、全額なんて悪いよ!!
俺も…!!」
だが、和也は俺の髪をクシャっと撫でて「いいから、いいから。」と言って ニッコリと笑った。
その笑顔が何かかっこよくて……少し顔を赤くして「ありがとう…」と呟いた。
俺が混乱している間にも和也は慣れているらしく、ピッピッと画面を押して進めていく。
あ………。そっか、和也は今まで彼女がいたから慣れてるのか……。
そう思ってチクリと胸が切なくなった。
………ん?なんでだ………??
俺が分からなくて頭を悩ませていると、和也が俺の顔を覗き込んできた。
「おーい?明ー、大丈夫かー?
それより、明は背景どれがいいー?」
和也は片方の手で手をひらひらとさせて、片方の手で画面を指さした。
「ぅえ!?あ、か、和也が全部決めていーから!!」
「……??ふーん…?
じゃあ、俺が全部決めるからなー」
和也は不思議そうな顔をして何枚か背景を選択した。
その間に俺は高鳴る胸を落ち着かせた。
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「よーっし!じゃあ撮るぞ~!!」
背景を選択し終えたのか、和也は俺を引っ張ってポーズをとった。
俺もポーズをとろうとしていると…『カシャッ!』
「へ………??」
『こんな感じに撮れたよっ!♪』
と女の子の声と撮れたプリクラが表示された。
ええええええええ……!?プリクラってこんなに撮るの早いの!?
世の女の子は凄いな………。
撮れた1枚目のプリクラには、バッチシとポーズを決めている和也と……
間抜けな顔の俺が写っていた……。
「……ぶふっ!!!」
隣では口に手を当てて肩を震わせる和也がいた。
「和也…そんな笑わなくても………」
「ごめん、ごめん!!だって、おかしくって……ぶはっ……」
「だ、だって、プリクラ初めてなんだも…「あ、2枚目 撮るよ~」
『3、2、1っ♪………パシャッ』
今度は慌ててでも、きちんとポーズを決められていたから中々よかった。
それにしても………。プリクラってすごいなぁ……目は大きいし、肌は白いし、顔は小さいし……
詐欺だな………
それからちゃくちゃくと俺達はプリクラを撮っていった。
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