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未だににこやかな笑みを浮かべながらこちらの非難の声など聞きもせず何も言わずに、ずんずんと歩みを進めていく男。
そしてついた場所は風紀委員室。
そしてあれよあれよという間に髪や服をいじられ、気が付けば目の前に置かれた鏡に映し出されたのは痛いほどのヤンキーだった。
ウィッグは取られ、髪はカチューシャでオールバックに。
極端に短く剃られた眉。
口元だけ隠せるカラスマスク。
制服はシャツのボタンを全部外して、スラックスに入れてた中の黒いタンクトップの裾を出して見えるように。
弄っていないのはスラックスくらいで、理由は折ったりしたら皺になってバレやすくなるかもしれないとのこと。
「こんなこっぱずかしい恰好で出歩けるか!!ましてやこれで喧嘩とかダサすぎる!」
「いやいや、キミがするととっても迫力があって魅力的だよ~。これなら誰にもバレずに制裁とか止められるでしょ?」
たしかに、この格好でまずバレることはないとは思うが…生き恥さらしてる気分だ…。
「まあ納得いかなくてもやってもらうんだけどね~。というわけで早速制裁されそうになってる子がいるから助けに行ってくれる~?」
「急にもほどがあるだろ!っていうかこんな朝早くから制裁なんてやってるアホがいんのかよ…」
「いいから早くいったいった~。急がないと見たくないもの見ちゃうかもよ?」
そう促されて思わず舌打ちをしてその現場らしい昨日の喧嘩場所へと走り出した。
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