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「ことん、ねえ。」ママがうっとりした口調で言った。
「若き日のトキメキだわねー。 今じゃコトンってきたらまず不整脈だもんね。」
「じゃあ、キュン。は?」マコちゃんの問いに、俺とママは声を揃えて言った。
「狭心症。」
わかってる。藤川の「好き」がいわゆる普通の、「ライク」の意味だってこと。
それなのに、なぜか俺は落ち着かない気持ちになった。
いったん意識しだすと、妙なスパイラルにはまりこんでしまう。
知らず知らず藤川を目で追っている自分に気付くと、
今度は視線がぶつかったとたんに慌ててそらしたり。
シャツのボタンの間から見える、薄い胸元から目が離せなくなったかと思えば、
いきなり目の前で着替えられて目のやり場に困ったり。
これはあれだ。な。女と別れてご無沙汰だから、俺溜まってるんだわ。
・・・とか思ってひさかたぶりに風俗に行って見たりもしたが、
戻って来て藤川に「丈さん石鹸のいい匂いがしますね!!」
・・・なんて無邪気に言われてすさまじい罪悪感に苛まれたり。
もう、ほんとになんだこれ。
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