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《7》
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「おうっ! 野神、おはよっす!」
「野神先輩、おはようございます」
男の人の後ろについて歩いていると、数人の生徒に挨拶されていた。
ん? 野神?
どっかで聞いたことある名前だ…
どこだっけ?
野神…
………………野神…………
あっ!
思い出した…あの時クラスの女子が話してたの聞いたんだ…
あれはまだ俺が高1だった頃、恥ずかしげもなく同じクラスの女子達が大きな声で話していたのを聞いてしまった事で、
“野神 悠真”
という最悪な人物が存在していることを知ることとなる。
『ねーね~!
野神先輩に告白するって言ってたの、
あれどーなったのぉ?』
『ああ…うん。告白したよ…』
告白したと言った女子は眉を下げて、溜め息混じりに口を開いた。
そんな友達を見て質問した女子は全てを察したのか、 苦笑いをして友達の頭を宥めるように撫でた。
『辛かったね…
でも、これで良かったんじゃない?
野神先輩良い噂聞かないし。
あんな噂されるような人と付き合ったら苦労するだけだよ』
『うん。…ほんとあの人最低だよ…
普通にフられた方が良かった…』
彼女の言葉に目を大きく見開いたのは、聞いていた女子だけではなかった。
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