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0.エロ犬男に恋をされ-プロローグ
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毎日の様に見る夢は、高校の時に初めてした、あの、暑くて苦しくて痛い夢。
『あっ……あぅ……ん』
激しく求められた無垢な身体は、その一回の行為で快楽へと導かれる。
『イッ…たぁ……あぅ……』
初めて味わうありえない場所の痛み。
その痛みに涙が溢れる。
けれど、その涙は頬には流れなかった。
『やっ…ダメッ……アンッ…あ……』
なぜなら、目元を覆うタオルがその涙を吸収しているからだ。
視界も真っ暗。何も見えない。
『はぁぅ…あ……』
ギシッギシッとベッドが激しく鳴る音が聞こえる。
その激しさが、今、自分を責めている男の動きだと、突き上げられる度に痛感する。
『あっ、アッアッ……』
両手は拘束されている為、全く動けない。
一方的な律動に息だけが上がる。
『ぼ、僕…初めてだから……もっと優しく……ぁ……んんんッ……』
痛みが快楽へと変わりそうになった時、その恐怖で、〝もっと優しく抱いて欲しい〟と相手に告げようとした。
けれど、それは唇で塞がれ、その先を言えずに終わる。
『アッ…ダメッそこ……アッ……』
男の雄が更に質量を増したのが繋がった結合部から分かった。
そして、また更に奥の方へと先端が進む。
『はう……あんぁ……ッ』
じゅくっじゅくっと、溢れたお互いの精液が滑りを良くし、男の雄を更に奥まで咥え込んでしまう無垢な身体には激しすぎ、腰が引けた。
けれど、逃がさないとでも言うように、男はこっちの腰を掴み、両足を更に広げ、結合部を深くした。
『イタッ…痛い……やぁ……』
グッと、男が奥に突いた瞬間、熱いものが中へと注がれ、その瞬間、ドクドクッと脈打つ音が聞こえた気がした。
ーーーき……。
そして、耳元で男の掠れた声が聞こえ、朦朧とする意識が戻る。
ーーーコウキ……。
その名前を呼ぶから。
自分とは違う別の名前を呼ぶから。
気を失ってなどいられない。
『せん…ぱ……ぃ………』
でも、それを選んだのは自分。
『アッ、うぁ…ンンッ……ンー……ッ』
今、自分を抱いている男が別の男を好きだと分かっていても、それでも良い。
例え、身代わりで抱かれていても、この熱を感じられるならそれで良い。
だって、そんなこの人が好きだから。
『あぅッ…アッ……ふぁ…ん……ッ』
誰かを、自分以外の人間を一途に愛しているそんなこの人が好きだから。
『アンッ…あっ…あぁーーー……』
だから、痛くても、切なくても、それで良いんだ。
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