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打ち上げへ 2
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ひとしきり、雪弥さんの胸を借りて泣ききった後、抱き合っている状態になっていることに、俺はようやく気付いた。
ヤバイ。
俺なんでこんなことになってんの?
雪弥さんと密着してる…。
雪弥さんの体温が心地よくて、思わずこのまま此処にいてもいいなとさえ思ってしまう。
けど、そういうわけにもいかない。
「あ、あの、もう大丈夫です」
片腕にわずかに力をこめて、雪弥さんとの身体に距離を作る。
「すいません、なんか、本当恥ずかしい所お見せしてしまって…」
「見てないよ」
「え?」
「見てない、僕は見ないようにしてたから、見てないよ」
そう言って微笑む雪弥さん。
かっこいい、なぁ。
「さて、目薬差して。少し冷やしたら、ダッシュで打ち上げに行かないと遅れちゃうよ」
「はいっ!」
俺は威勢の良い返事をして準備に取り掛かった。
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