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「スーパーウルトラデラックスリラックスゥ……」
て、なんだそれwwwww
ホールの小部屋で一人毛布を肩にかけながら座る。
誰かと一緒、しかもそいつらは俺のこと全然信頼してないのに一緒に行動しなきゃいけないってことが、こんなに疲れるとは思わなかった。
これなら一人の方がマシだぁ……
でも、現実そうもいかないわけでw
「あー……赤司とかめっちゃ俺のこと疑ってるしなあ…氷室も地味に俺のこと信用してないし……いや、元々か。」
この状況下で人をすぐに信じるのは無理だろう。だから、これは当然のことだ。
俺もあいつらのこと完全に信頼してるわけではない。
だったら、早いとこそこら辺はっきりさせないとなあ……
毛布でガバッと全身を覆う。そのまま横になって目を閉じると、なんでもない昔の風景がポツポツと浮かんでくる。
『今日のメニューは試合に向けてキツめにしといたぞ?!』
『え?!鬼畜!』
『え?!怪物!』
『え?!ww頭でっかちwwww』
『お前らぶん殴るぞ!?w』
……いや、思い出すな。
あれはもう来ない。もう、ずっと。
俺が今しなくちゃいけないことは何だ。思い出せ。感傷に浸ってる場合じゃない。もっと大事なことがあるだろ。
みっともなく肩が震えた。笑おうとしてもうまく笑えない。
俺、かっこ悪いwwでも、今誰もいないしいいかな…
そんな言い訳しながら、しばらくずっとそのまま動かなかった。
あー……次の探索も俺行くのかな…
やだな……でも待ってるのもやだな……
一人でいてえな…楽だし、気ぃ使わないで済むし、独り言も言えるし…w
てか、そろそろ真ちゃんあたりが迎えに来そうだな?……
ガチャ。
「高尾、そろそろ休憩終わりでいいか?」
ほら来た?wwwww
なんだか急に笑えてきて、俺は勢いよく、タオルを剥がした。
「ほいほーい!今行くのだよ!www」
「真似するなと言っただろう。」
出来るだけ明るく振舞って、真ちゃんには絶対気づかせない。
目が赤いことなんて、絶対に。
……やっぱ一人がいいわ。
こーゆーの、なんか余計に孤独感じるから。
冗談を言いながら追いかけた真ちゃんの背中で、ポツリとそう思った。
「……高尾。」
部屋を出る寸前で止まり振り返る真ちゃん。片手でドアを閉めて、何やら俺を睨んでいる。
え、何ですかケンカですか俺そーゆーのだめですよwww
「何ー?」
「……」
睨んだままポケットに手を入れる真ちゃんを、状況が掴めていない俺は見ることしかできない。
やがて真ちゃんが取り出したのは、チェック柄の真ちゃんらしいハンカチーフw
「俺にバレて赤司にバレないわけないのだよ。」
……え?w
待って、俺状況理解出来てないwww
ハンカチを取らないまま動かないでいると、痺れを切らした真ちゃんがイラついたように少し大声を上げた。
「だから、これで目を抑えておけと言っているのだよ!」
そう言って強引にハンカチを渡して顔を背ける真ちゃん。
うわ、なんかジーンって来るwww
……てか、何なんだよ。
そーゆーの早く言ってよ。
おかげですっげえイタいこと考えちゃったじゃんwwww
ハンカチで目を抑えながら笑う。ほどほどに目の熱が冷めたので、ハンカチを返そうと真ちゃんの肩に手を伸ばした。
すかっ。
…………あらw
幸い真ちゃんも気づいてないし、外したことはナシにしてもう一度真ちゃんの肩に手を伸ばした。
今度はちゃんと手が肩に当たって、真ちゃんが振り向いた。
「何なのだよ?」
「…うん、ハンカチサンキューwwもー大丈夫っしょ!」
ポン、と真ちゃんの手にハンカチを乗せ、ドアを開けて先に出た。
「高尾和成来ましたー!ww」
「ああ、高尾もここに集まってくれ。真太郎もだ。」
中心で円になって座るみんなのところに行き、空いているスペースに適当に座った。
心なしかみんなの目が前と違う気がするけど、知らないフリして笑っとこwww
真ちゃんも空いているスペースに座って、俺達は赤司の言葉を待った。
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