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三日目 Last dance⑥
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長い長い廊下を一人で歩く。舞踏会の真っ最中だから物音一つせず、俺のヒールの音だけが響いている。
すると遠くの方からも靴の音が。
最初は自分の靴の音が跳ね返ってきているのかと思ったのだが、近づいてくるそれに他の誰かがいるんだと思った。
でも、舞踏会中にこっちに来る人なんかいるのかな?あ、メイドさんたちが忘れ物したとか?それならありえる。
ただ長い廊下を歩くのはつまらないので頭のなかでグルグルと何かを考えながら足を進める。
にしても靴の音、近くに来てるn「ハル様。」
「ギャッ!」
いきなり声をかけられてギリギリ・・・アウト・・・・・・・・・な声を出してしまった。
ま、まぁ、大丈夫だよね。一瞬だし。
ドキドキとした心臓の音は止められないまま振り向くと、そこにはアインさんがいた。
「?・・・・・・こんばんは。どうかなさったんですか?」
挨拶は忘れず、率直に俺が思った事を口にした。
「・・・・・・・・・・・・・・・」
「?」
アインさんは黙ったままで、俯いているせいで表情が読めない。
「あ、あの・・・・・・アインs「・・・んで」 ・・・へ?」
「なんでアイツなんだよ!」
「っ?!」
怒鳴り声と共にあげたアインさんの顔は今まで見たことの無い怒った顔をしていた。
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