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告白。2ー高嶺空ー
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「意外と鈍感なのは空ちゃんなのかもねっ!」
昨日、最後にみーが話していたことを思い出す。
鈍感って、そうかな?
とか一人で考えつつ登校。
少し早くに来すぎたなー。
眠いかも…。
「よし、保健室で寝よう」
声に出して朝から学校をサボる宣言をし、まだ静かな校舎に入り颯爽と保健室へとむかった。
ガラガラ
「しつれいしまーす。ってさすがまだいねーよな。」
だれもいない、電気も付いてなく少し薄暗い保健室へと入る。
病院みたいな消毒の匂いがする真っ白いシーツが綺麗に敷かれたベッドへ早速横たわる。
「ふぅ〜〜…。ゆう、ゆう…ゆう。ゆう、き、…」
なに連呼してんだか、キモいな俺。
うん、かなりキモい…
冷静になるととことん引いてしまうほどにキモい。
「っ…ん〜〜、ふぁっ……ぁ。おやすみなさい……」
昨日ろくに寝れもしてないのに早起きなんかするんじゃなかった。
ゆうのことを考えてたら眠れなかった昨夜とは裏腹に、今はゆうのことを考えながらゆっくりと眠りについてしまっていた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
どれくらい経ったのか…といっても、まだ室内は薄暗い。
「ちょっと…こんなとこでダメだってぇ…」
「だいじょーぶだってー。ね?だから頼むよー」
「いやぁ、でも隣に寝てる人いるよぉ?」
ん?
なんだ?こいつら。いつからいやがった?
「そんなんどーでもいいからっ、どーせ起きないって!」
「えー、でもさぁーって、んっ♡」
クチュ
生々しく響くリップ音
「んっ、こ、こ触って…?♡」
ネコか。受け受けしい声でねだる
「ん、触るだけでいいの?♡」
タチだな。こうゆうやつは変態だ
「あぁっ…♡もっとぉ…♡」
どうしよう。
俺、起きれない。
「やんっ♡そこ、だめだよぉ♡」
「ダメじゃないだろ?ここがイイんだろ?」
ベタだなぁ…ベタすぎて俺の息子も反応しないよ。
しなくていいんだけどさ。
幸い薄いとは言えど、1枚のカーテンが俺と隣の奴らを隔ててくれているので起きてもバレてはいない。
はやいとこ、ここ出よう。
ギシッ
うわっ。
隣のベッドでわかってはいたものの自分のベッドになると余計に気になる音だなー。
ずっと隣からギシギシ、ギシギシ聞こえてはいるけど、まだ入れてないのかさほど音は多くない。
「んっ…ハァ♡だ、や、やだぁ…♡」
もう声を出すのはネコのほうだけになった。
タチのほうは黙るタイプなのか。
ギッギッギッ
あ、
始まった。
これなら動いてもばれないか。
かなりおおきな喘ぎ声や息遣い、ベッドの軋む音や響く水音。
…やめやめ、考えんのやめ。
下手に考えたら処理しなきゃいけなくなる。
廊下にでようと戸の方へとむかう。
すると廊下から誰かの話し声が聞こえた。
「えええっ!名前教えてくれるだけでいいのよ〜?そしたら、あたしがあたしなりにあなたを助けてあげられるのよぉ〜?」
あ、この異常なまでにテンションが高いのは好きな人いるって知った時の野々宮先生か。
犠牲になったやつかわいそうだなー。
「はぁ…名前言えばいいんですよね?」
ん?…???ん?あれ?
ゆ、ゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆ ゆう!?!?!?!?!?
待って!ゆうの好きな人?つか、ゆう好きな人いんの!?
やばい、どうしよう泣きそう…。
相手から直接振られるんじゃなくて間接的に振られるとか一番の拷問…
「そーよっ!名前だけ!」
うえっ、野々宮あああああああああああああああ!
絶対締めあげる…先生あとで締めあげる…。
「俺の好きな人は高嶺空。俺の中学からの親友です。」
ん?
え?
「あらっ?その子って確かー」
まさか、だろ、お、おお、ほわっつ?
え?まじで?
う、うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!(タカミネ♂は混乱している!)
ガタンッ
思わず保健室の戸に頭を叩きつけてしまった。
「大丈夫ですかっ!?」
あぁ、どうしよう、かくれなく
ちゃガラッ
「えっ」
「あら、そうそう、その子じゃない?
高嶺空って」
あ、オワタ。
ゆうがありえない速さで逃げ出したのを、見送った。
普通なら追いかけるだろうけど逃げる前のゆうの真っ赤なりんごみたいになって涙目になってた顔を見てしまったので
絶賛格闘中(俺の理性と)
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
(野々宮先生の心)
何やってんの?こいつ。
早く追いかけなさいよ?
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