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慣れない生活5
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「怒ってないよ。どうしてそう思うんだ」
仁は穏やかな口調を崩さなくて、ますます自分が惨めになっていく。
優しく諭すような目に、どんどん居心地が悪くなって。
仁の前じゃ虚勢なんか、通じない
「っだ、だって…怖い」
ダメだ。
本音を言ったら、嫌われる
「何が怖い?」
ダメなのに、縋ってしまう。
「役立たずって言われるのが…怖い」
「言わないよ、そんな事」
「そんなのっ!実際どう思ってるかわからないだろっ!?」
「なら、お前はすべての人がひどい事を思ってると分かるの?」
「そ、れは…」
仁は強く抱きしめくれる。
「春斗、人を疑って生きるのはやめろ。
確かに中には嫌な奴もいるけど、同じくらいいい奴もいるんだよ?」
「なら、俺は…嫌な奴だ」
くすりと仁は笑った
「そうか。嫌な奴な。」
「なんで、笑うの?!」
「可愛いから。そんな風に自信がないの必死に隠してる姿がさ。」
「えっ!?な、何?」
頭にキスをされる。
「気持ち悪い?」
気持ち悪くなんてない
だって、優しいんだ。
優しくて、あったかいんだ。
「きっ、気持ち悪いっ!」
「そーか、そーか」
また額にキスをされる
子供をあやすようなキスに、俺は恥ずかしくなる。
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