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隠し通せ2
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「おー勉強してるな。偉いぞ」
仁が頭に手を乗っけてくる。
重い…
「仁にぃ、帰ってくんのはやくね?」
確かに、いつもはもっと遅いのに
「人と会っててさ。で、春斗、ちょっと話あるんだけど、いいか?」
話?
なんかあったっけ?
もしかして…勝手に食べた、仁のヨーグルトのことかな?
やば。
「春斗、こい」
滅多に、というか怒ったことのない仁がヨーグルトで怒るなんて…
子供かっ!!
「うん…」
そのまま付いてって、ベランダに出る
「なに?話って」
仁は、俺に背を向けたままだから、どんな表情してるかわからない
「俺に、隠し事してない?」
きたっ!!
ヨーグルトの件だ!
「勝手に食べちゃって悪かったよ。でも、別にそこまで怒る必要ねーだろ。」
仁の体ががくりと崩れる
「違うよ、ヨーグルトはいいよ。いつも勝手に食ってるだろ?」
「いつもではない!」
胸を張って言うと、仁はため息をついた。
そのあと振り向いて、じっと俺を見る
「な、なにっ?なんだよ…」
突き刺さる視線に居心地が悪い
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