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後賑わし
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毎度お馴染み、田舎の定番軽トラに乗せられて。
どこへ行くのかと思ったら、町内会館でやってる宴会だった。
毎年、祭りの反省会のようなものの後に、慰労の意味も込めて、御膳が並ぶ。
とはいっても、大抵の担ぎ手は酔っ払いなので、腰を据えたら最後、本格的な飲み会に突入するのが常だったりする。
子連れの新婚さんや、お年寄り。
とにかく翌日に酒を残したく無い人たちは心得たもので、オードブルや巻き寿司を持参のタッパーに詰めて、とっとと自宅に避難する。
―こんな、トラしか居ない所へ来てどうするんだろう?
「悪いな。巻き寿司、持って帰れって、親に言われてんだ。」
「いいけど。もしも、誰かに絡まれたら、助けてよね。」
「分かった。」
5分もしない内に、長峰くんは大きなタッパーを2つも持って戻ってきた。
「じゃあ、行くか。」
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