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【番外編】 小栗雅治の独白 16
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また「酔った勢い」なんて言われるのが嫌で、ついしつこく佐藤君の気持ちと覚悟を確認してしまう。
その途中で、そっと佐藤君の手を握った。
ただ手を握っただけなのに、ドキドキする。
そして、それを拒まれなかった事に、言いようのない安堵感が押し寄せた。
俺、ダセェ…中学生レベル…
手を握り返された時は、一瞬にして理性が飛びそうになったし。
「後悔しない?」と言う俺の問いに
「しません」と返事が返ってきた時は、もう我慢できなかった。
返事の最後まで待てずに、身体が動く。
またキス出来た…
久しぶりに身体中が熱くなる感覚にクラリとする。
嬉しい。
気持ちを受け入れられる事がこんなに嬉しいなんて。
彼の唇を奪って、俺だけのものになるように深く深く舌で犯す。
佐藤君も同じように俺の舌を追ってきた時、全身に悦びが走った。
「またこうやって、キスしたかった」
キスの合間に囁くと、佐藤君が熱のこもった目で俺を見る。
「俺…もっ」
クソ…男相手にいちいち「可愛い」と思う俺、どうよ?
でも、可愛いんだよ。
あぁ…
何度頭で思い描いていただろう?
この気持ち良い手が、唇が、肌が…俺のものになる日を。
不意に、前回肩透かしを食らったのを思い出す。
我ながら、しつこいなと思いつつ、佐藤君にもう一度確認した。
だって、俺はこの関係を、遊びで終わらせるつもりはなかったから。
「男同士でこういう事するのは…本当に嫌じゃない?」
佐藤君が俺の目を捉えた。
「小栗さんは?先に進んで、後悔、しませんか?」
する訳無いだろ?
「俺は今、この手を離す事の方が後悔だよ」
あれからずっと、…初めて手を繋いだ時からずっと、求めていたものなんだ。
佐藤君が潤んだ目で俺を見つめながら…キスをくれた。
「抱いて、ください」
その言葉に、身体中の血液が一気に沸騰したような感覚になった。
熱い、熱い…
こんな気持ち、初めてだ。
他人からの告白で、震えるほどの快感を得るとは。
嬉しい。
愛しい。
夢中で唇を合わせる。
強く、強く繋がりたい。
シャツの裾から、直接肌に触れる。
俺の手に吸い付くようなしっとりとした肌は、それだけで俺を興奮させた。
胸の突起を見つけて、その感覚を指先で味わえば、指から快感が得られた。
少し弄っただけで立ち上がった突起をグリッと押したら、佐藤君から吐息が漏れる。
「はっ……んっ」
感じてくれてる?
両方の突起が反応してくれる事を確認して、シャツを脱がせると…
平らな胸に小さいけれどぷっくりと膨らんだ、二つの赤く染まる乳首が目に飛び込んできた。
エロ…
夢中で舌を這わせると「恥ずかしぃ」と言いながら身をよじる。
クッソ…
その恥じらいも、堪らなく可愛い…
しかも、漏れ出る吐息は、明らかに気持ち良さそうだ。
男の…なんの膨らみも無い胸なのに、その愛撫で俺の中心はギンギンに立ち上がっていた。
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