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お返し3
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不覚だった。
「あ…、ッ」
Tシャツを脱がされ、腕を後ろ手にタオルで拘束された状態で、洸はベッドに横たわっていた。
開発中のクスリなんだよね、とすっかり空になったビールの缶を一瞥した後、和人は綺麗な顔で笑う。
クライアントの注文がなかなか難しく、今まで散々そのせいで残業をしてきた和人だったが、ようやくその薬の試作が完成したのだった。
ーー意識はそのままに、身体中の神経が敏感になるような、そんな薬をお願いね。
和人は、いつも無理難題ばかり押し付けてくるその男の醜い顔を思い出し、慌てて首を振った。
とにかく、その試作を試す実験台が必要だった。
それを試せる人間など、和人は一人しか知らなかった。
拘束から逃れようと身を捩るとシーツが肌に擦れて、ビクッと大きく背中を揺らす洸の唇から小さな声が漏れる。
逃げようにも、体を動かすだけで過敏に反応をしてしまうのに気付いてか、ろくな抵抗が出来ないでいる彼の姿に、和人の嗜虐心が刺激された。
普段の彼からは想像も出来ないような余裕のない表情が、和人の興奮を煽った。
もっと、この表情を崩したい。
ギシ、と音を立ててベッドに乗り、洸を俯せにさせながらその上へと馬乗りになる。
汗ばんだ背中にそっと唇を寄せて、舌でつつ、となぞってやるとアッ!と大きな声を上げて洸が仰け反った。
和人の唇が楽しげに歪む。
やめろ、と荒い息と共に頭を振る洸のズボンを下着ごと脱がせ、後ろから洸自身を握り込むと洸は声にならない声を上げた。
あまりに刺激が強すぎるのか、ゆっくりと上下に扱くだけで筋肉質な体は面白いほどにビクビクと跳ねた。
「ーっ、あ、やめッ…くそ、あ、アッ」
追い込むように速度を上げると洸の腰が浮いて、がくがくと震える。
たったこれだけの刺激で絶頂を迎えようとしているのだ。
薬の成果は上出来だ。和人は口端を持ち上げた。
洸は体をしならせて、和人の思うがままにその掌に精を吐き出した。
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