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王妃の祭り・7 (R18)
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興奮が収まらない。
どうにも血が騒ぐ。
可愛いことを言うアイタージュに、煽られてのことだけじゃない。
祭りの後だからか? それとも、こんな後宮の最奥にすら、かすかに聞こえる音楽のせいか? 壇上で聞いた舞踏音楽、勇ましくも美しい剣舞の音色が、脳裏に響いて鼓舞される。
もっと、もっと早く、激しく。
太鼓のリズムをなぞるようにガツガツと腰を打ちつけると、アイタージュが高く喘いで背を反らした。
「ああっ、あーっ!」
目をギュッと閉じて、オレの腕に縋る王妃。
今日の足首に鈴はないが、着けていればきっと、いっそう激しく鳴っただろう。
「あっ、はっ、激しい……!」
極まった声で訴えて、アイタージュがオレに爪を立てる。
「まだだ!」
まだ、もっと。
小さな尻を掴み、抜き差しを大きく深くすると、甘く可愛い絶頂の声が響いた。
白濁を散らし、ガクンと力の抜けた体を、愛おしさに抱き締める。
興奮も、絶頂も、一目で分かる。嘘偽りのない素直さがとても好きだ。
「達したな」
囁いて唇を重ねる。
「……セレムさま……」
舌を絡める力もないらしい。少し放心した顔で、ぽかんと口を開けてオレを見るアイタージュ。
白い肌、しなやかな体、輝く髪も大きな瞳も、これの全てが愛おしい。手のひらを這わせて全身を撫で、びくんと小さな反応を楽しむ。
愛撫するのに邪魔に思えて、首飾りはすべてむしり取った。何もかも無造作に床に放って、組み敷いた王妃と向かい合う。
薄茶色の瞳は月を映し、濡れてきらめいて美しい。とろんと溶けた表情で、アイタージュが無防備にオレを見上げる。
達したばかりの体を気遣い、少しゆるめに揺すり上げると、「ふあ……」と小さく声が漏れた。
舞台上で向かい合い、宝剣を握ってくるくる踊っていた彼は、なんとも可憐で愛らしかった。
安全上の懸念もあるし、勝手なオレの意向もあって、観衆には遠目でしか見せなかったが――きっと王妃の素晴らしい舞い姿は、多くの目を釘付けにしただろう。
だがオレは、美しく着飾って金銀や宝石を身につけた姿より、今のこの一糸まとわぬ姿の方がきれいだと思う。
性の白濁にまみれてもきれいだ。
他の誰にも見せる訳にいかぬ、愛する王妃の最も美しい舞い姿。オレの肉を根本まで受け入れ、オレの揺さぶるままに身悶える。これほど優越感を感じる瞬間はない。
この少年はオレのものだ。
白い肌を朱に染めて、オレの刻むリズムに啼き、オレの思うままに踊る舞姫。
「きれいだ、お前。アイタージュ」
思った通りを口にして、少しずつ揺さぶりを早くする。
「あっ、……んっ、セレムさまっ」
色を帯びた喘ぎ声に混じり、オレの名前を呟かれる。何とも愛らしい、この声を聞いていいのも、オレだけだ。
愛したい、可愛がりたい、無茶苦茶に揺さぶって狂わせたい。
「アイタージュ」
荒い息の中、最愛の王妃の名前を呼ぶ。
汗ばんだ髪を撫で、腕に抱き込んで口接ける。背中に這わされる細い腕。時々しがみつかれるのが、とても善い。
「ふあ、ああっ。ああああっ、ああーっ……」
耳をくすぐる甘い声。
細い首を舐め上げると、オレを包み込む後腔がきゅんと締まる。
色の薄い乳首をキツく捻ると、「あーっ」と高い声を上げて、アイタージュが首を振った。
パラパラとシーツに散る金髪。耳に付けたままの飾りが、差し込む月光をきらきら映す。
「ああっ、いいっ、好き、好き……!」
気持ちよさそうに目を閉じて、オレにしがみつき、びくびくと体を震わせる様子は、庇護欲と独占欲をかき立てた。
「ああ、オレも好きだ。アイタージュ」
他に誰もいらない。この腕に抱くのは、生涯これだけでいい。
王宮の権威を維持するためには、本来、血族を増やすのが不可欠だ。だから本当は多くの妃を後宮に迎え、多くの子を作るのが王としての義務でもある。
多くの王位継承者が切磋琢磨し、互いに競い合い、高め合えば、よりよい王が選ばれるというものだ。
男同士である以上、アイタージュとの間に子は望めない。だが、それでも尚、これだけで良いと思うのだから、大概溺れているのだろう。
愛してる。
そしてアイタージュにも同じだけ、オレだけを愛して欲しい。
ちらっとでもよそ見などさせたくない。だからオレも、よそ見などできない。他の妃など不要だ。子もいらぬ。もしアイタージュが女だったとしても、きっとオレは、子を望まない。
オレにしがみつくこの腕が、赤子を抱くなどなくて良い。
オレを見つめるこの瞳が、赤子に向けられるなど許せない。
ずっとオレだけを見て、オレのことだけ考えていればいい。オレの声にだけ耳を傾け、オレのためにだけ笑えばいい。
アイタージュはずっとオレだけのものだ。例えオレの血を引く子供でも、共有などしたくない。
開きっぱなしの唇に軽く口接けて身を起こし、割り裂いた脚を抱え込む。
繋がりが深くなり、アイタージュが高く喘いだ。
「セレムっ、さまっ」
切羽詰まったような声。
パンパンと音がするほど強く腰を打ちつけると、アイタージュが身もだえしながらオレを求めて腕を伸ばす。
彼の後腔の肉ひだが熱くうごめく。オレの肉にまといつき、奥へ奥へと誘い込む。
全身でオレを求め、縋り付いているようだ。
「はっ、いいぞ……」
とても善い。
アイタージュも善いのだろう。
「ああーっ、んっ、んん、んあーっ」
快感にのけ反る白い体。甘い声が熱を帯び、夜の後宮を騒がせる。
「もっと声を上げろ」
求められるまま覆い被さり、とろけた顔を覗き込む。
「もっと、もっとだ」
ぞくぞくと背中に快感が走り、「くっ」とうめいて精を散らす。だが当然、そこで終われるハズもない。
中が濡らされたと分かるのだろうか、アイタージュが目を開けた。
「今……っ」
「ああ」
全てを言わせぬまま、短く応じて薄い胸に口接ける。
淡い色の乳輪に、固く尖った小さな乳首に、自分の望むまま舌を這わせ、ほんの少し歯を立てる。
「んっ、やあっ」
オレの頭を抱き込んで、身をよじり啼くアイタージュ。髪に差し込まれる指先は、剣を持たぬせいか細くて、とても心地が良くて好きだ。
中に与えた白濁が、揺さぶるたびにぐちゅぐちゅと鳴って、淫靡に耳を楽しませる。
「あ……セレム様……」
王妃がオレの名を呼んだ。
びくんと快感にわななく体。オレの背中に這わされる腕。オレの両脇で揺れていた脚が、甘えるように添わされる。
月明かりの差し込む、王の寝室。オレたちの「儀式」を邪魔するものはない。
月だけがオレたちを見ていたが、あの男神ですら我々の「儀式」の邪魔は、できるハズもなかった。
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