アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
2-22
-
「あ。シバー?」
深山は、上に蒔田が跨がったままの状態で応答する。あぁ、なんだろうこのデジャヴ。
しかも今回はあろうことか、テレビ電話だ。無料でテレビ電話、なんてドラえもんの世界だけでよかったのに。
「ミヤ!グラブってどういうこと。野球!もう一回するってこと?マジか!?」
支離滅裂な言葉とともに、画面に飛び込んできた柴田の大きな顔に、蒔田は一瞬びくりと飛び上がる。顔が大きいわけではなくて、画面に近づきすぎなだけだが、何はともあれ、デカい。
「っ…いってーよ、マキ。てか、シバ。大袈裟すぎ。キャッチボールするだけだって。」
「そのキャッチボールだよ。誰とよ?…て、マキ?マキがそこにいんのかよ?」
おうよ、と深山はスマホの画面を蒔田が写るようにずらす。蒔田はどんな顔をしていいかわからないまま、とりあえず、ヘラっと笑って挨拶をした。
「どうも、柴田先輩、お疲れっす」
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
70 / 360