アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
2-32
-
そんなこんながあって。
子どもだなと思って油断して相手にしていたら。光希が蒔田の耳元に寄ってきて(光輝でも光樹でもなかった)。
「たっちゃん。好きな子とかいないの」
とか。急にませたことを言い出して焦る。(たっちゃん呼びをするのは姉たちの影響だ)
なんで焦ったのかというと。蒔田の頭のなかにふと浮かんだのがなぜか深山のあのニヤリとした顔で。
いつも一緒にいるにしても、それはないないない、とか否定のために頭をふっていたら。何を勘違いしたのか、
「片想いでしょー」
柚希が訳知り顔で参加してきた。わかるーとでも言いたげな小学2年女児。この年で、女は恐るべし。
「ちがうっての。」
カタオモイってなにーと、にじりよってくる光希と人の恋バナに興味津々の柚希のおでこをそれぞれ軽くデコピンして。「10年早えー」と言いおいてから、アイスで口の回りをベタベタにしてる遥の世話をやきに戻る。
よりによってチョコレートのアイスを暑い夏に食べる理由もわからなければ(夏はやっぱりガリガリくんだと思う)、姪っ子のアイスクリームは、お腹にはいるよりも口の回りで拭き取られる分の方が多いような気がして。
夜には柴田との食事という名の、人質受け渡し会があるというのに、すっかり戦意喪失だ。
※どうでもいい情報※
蒔田の甥っ子、姪っ子
◯長女の子…光希(コウキ)5才、柚希(ユズキ)7才
◯次女の子…遥(ハルカ)4才
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
80 / 360