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ほどなくして始まった試合は。
助っ人と言われていた割には、チームメイトがわずか11人しかおらず、蒔田はスタメンで。深山はさすがに代打要員だけれど、使われるのは時間の問題だった。
相手チームは(レンジャーズという…名前でもう既に負けてる気がするけど、それは言わないお約束だ)、強豪とまではいかないけれど地元ではそこそこ名の知れたチームで。
年齢層が低めの(といっても蒔田よりは一回りほど上だ)投打のバランスのいいチームだから、いつも苦戦しているらしい。
表の攻撃は、ベアーズで。あっさりと三者凡退。蒔田はもうちょっと下位でいいと固辞したけれど、監督さんの有無をいわせぬ決定で、五番に据えられていた。
「あっちのピッチャーいいねー」
横に座った深山は、大きい目をくりくりさせながら、楽しそうに呟いた。
「ですね。Max110…115は出てますよ」
草野球でこのスピードは、かなり早い。蒔田や深山が現役ならなんのことはない球も、実戦から遠のいて数年経つと、きっと打つのに苦労する。
「ストレートと、チェンジアップかな」
「シュートっぽいのもある」
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