アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
21、この世界 ※青峰side
-
青「テツ!テツ!テツ!」
俺はテツを抱きしめた。
黒「…あ…おみね…く…ん…苦しい…です…よ…」
あいかわらずテツは苦しそうだ。
だけど俺は強く抱きしめた。
テツも俺に強くしがみついてきた。
テツの目は赤くギラギラしたり、元の綺麗な透き通った水色の目に戻ったりと繰り返している。
シ「…初めてだ…首輪をつけられてもオレに歯向かうことができた奴は…テツヤ…」
シェアは驚きを隠せずにいる。
黒「…ぼ…くは…あな…たの、元…には…はぁはぁ…行かな…いし…行く…つもりも、あり…ません…!」
テツは胸をおさえながらシェアを睨んだ。
青「残念だったなシェア!これがテツの答えだ!」
紫「黒ちんはお前の物なんかじゃないよ。」
緑「その通りなのだよ。早くここから出るぞ。」
黄「そッスね!」
赤「あぁ。帰るぞ!」
全員が茶色のドアにむかって歩きだす。
だが
シ「…ほんとに…困ったものだ…」
急にシェアが笑い出す。
緑「なにがおかしいのだよ!」
シ「クククッ…だーって…ますますほしくなっちゃったから♪」
キセキ「!!!」
シ「それに、いいの?テツヤをこのままドアから出すと……死ぬよ?」
赤「なっ!」
テツが………死ぬ……?
黒「…ど…ゆ…ことで…すか…?」
黄「黒子っちが死ぬ?何を言ってるんすか!?」
紫「……それってこの首輪をしてるから…?」
紫原がいつもより弱々しい声でシェアに聞く。
シ「そのとーり。今のテツヤはオレと同じ…いや、まだ違うかな。オレと同じになりかけている。その首輪をしているからね。」
青「…テツが吸血鬼になりかけてるって言いてぇのか?てめぇは。」
俺の発言にキセキの全員が俺を見た。
シ「ふーん。ただのバカかと思ってたけど少しは話しが分かるみたいだね。」
…ぶん殴りてぇ…
シ「今テツヤの体には吸血鬼の血が流れ始めている。ほら、その証拠に目の下と首元に模様がついているだろう?」
そう説明しながらテツを指さす。
シ「そんで、オレもそこのドアから出ると死ぬよ。」
赤「なるほど…吸血鬼がここから出ると死ぬってわけか…。そしてその吸血鬼になりかけているテツヤも…。だがテツヤはお前に歯向かった。どーすると言うんだ?」
シ「あぁ。だから来てもらうんだよ。言っただろ?どんな手を使ってでも手に入れると。」
黒「…い…きま…せん…よ、ぜ…たい…に…」
テツ………
シ「テツヤ。そしてキセキの世代。キミ達はこのゲームを知らなさすぎた。現実とゲームは違う。オレは無敵だ。バスケで負ければ即ゲームオーバー。そしてそのゲームの頂点がオレだ。………なんでもアリなんだよ?この世界は…!」
そう言ってシェアは後ろの選手を見る。
シ「…やれ。」
選手A「……かしこまりました…シェア様…。」
そして選手が手を上げる。
そのとたん
ズドンッ!!!!
キセキ「くっ!!!!!」
黒子以外の全員が地面に倒れた。
いや、倒れたというより空気に押しつぶされていると言った方がいいだろう。
青「…んだよ…!これ!…起き上がれねぇ…!」
全身の力を使って起き上がろうとするがますます圧力が強くなり、また地面にベタリとくっついてしまう。
黒「なっ…!?みな…さん……うわっ!」
シェアが黒子を引っ張り腕の中におさめる。
シ「…テツヤ…テツヤ…暖かいな、キミは。」
黒「…は…なして…くだ、さいっ!!」
黒子は必死にシェアを押すが
もちろん黒子の力ではその腕をほどけない。
黄「黒子っちを…はな…せぇっ!!」
黄瀬も必死で起き上がろうとするが無意味だった。
青「てんめぇぇぇぇぇ!!」
俺のテツに……!
だが、どうすることもできない。
そんなときだった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
22 / 86