アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
48、3つ目のボタン
-
シ「やぁやぁ久しぶりだねぇキセキの皆さん。……まさか氷室くんに勝っちゃうとはねぇ……けっこうお気に入りだったんだけど…」
シェアは大きな椅子に座り、足をくんでいた。
紫「てめぇ……室ちんに何をした!?なんで!なんで室ちんが消えなくちゃならなかった!!」
シ「そんなに怒鳴るなよ。いらなくなったから消した。ただそれだけだろ…?オモチャは飽きたら捨てるもんなんだよ。」
シェアはそう言うと笑い出した。
紫「な…んで…くっそ…くそがぁぁぁぁぁ!!」
紫原が今すぐシェアの元に行こうとブレスを開いた。
赤「やめろ!敦!僕も今すぐあいつを殺したくてしかたがないよ…だがそれはテツヤを救ってからだ。」
赤司の言葉で紫原が動きを止めた。
悔しくて唇を噛んでいたせいか、紫原の口からは血が流れていた。
黄「なんで…なんで関係のない人まで巻き込むんすか!?」
シ「あ?そんなのその方が楽しいからに決まってんだろ!はは!氷室が消えるときのお前らの顔は格別だったよ!」
黄「…見てたんすか…?」
シ「あぁ。今日はたまたま仕事がなかったからな~楽しませてもらったよ。まさか勝つとは思わなかったけどね。」
再びキセキに殺意がわいた。
緑「き…さまぁ……黒子には…黒子には何もしていないんだろうな!?」
シ「あぁ…テツヤ…ね……うん…ちょ~~元気w」
シェアはニヤリといかにも黒子に何かしたと言っているような気味が悪い笑顔でそう答えた。
青「…てめぇ…テツに何かしたのか……?おい!!テツを見せろ!!今すぐ!!俺達の前にテツが無事だってことを証明しろ!!」
シ「…う~ん……今のテツヤは見ない方がいいと思うんだけど…」
全員、目を見開く。
赤「ど…ゆ…ことだ……?」
青「こんのやろおおお!…早くテツを出せ!!」
黄「黒子っちに何かしたんすか…?おいシェア!!」
シ「…ったく…しかたないなぁーもー…ちょっと待ってて…。」
シェアは椅子から立ち上がり歩き始めた。
キセキ達を映すカメラはもちろんシェアについていきキセキ側の画面にはシェアの背中が映っている。
そしてしばらく歩いているとシェアはいかにも重そうな扉を開けた。
その下はずっと階段だった。
シェアはコツコツと足音をたて階段を降りていく。
『…がっ……ぅぐ……』
階段を降りていくたびに徐々に聞こえてくる苦しんでいる声。それと共にジャラジャラと音が響いている。
『…ぐぁ……あぁ…がぁぁ…ぐっ…ぁぁ…』
ジャラジャラ、ジャラジャラ
そして奥に進み、ある部屋の前に立つ。
錆びたドアをキィと音を立てて開けた。
シ「あーあーまた暴れてるよ…ったく…じっと部屋にいればいいものの………なぁ?
……テツヤ…」
キセキ「!!!」
全員言葉を失った。
そこには完全に変わりはてた黒子の姿。
髪は肩より下に伸び
目は真っ赤に染まっている
以前、目の下と首に広がっていた模様は頬と腕にまで大きく広がっている
そして……口から出た…………
鋭い牙……
まさに吸血鬼。
誰が見てもそう思うだろう。
黒「…はぁはぁ…ぐっ…がぁぁ…」
手首には片方づつ手錠がかけられていた。
さっきのジャラジャラと聞こえた音は黒子が暴れているときに鳴った手錠の音だ。
かなり暴れたのであろう、手首からは血が流れていた。
紫「…!首輪のボタンが3つついてる…!」
黒子の首輪には3つ目のボタンが赤く光っていた…。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
50 / 86