アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
後悔した夏の日10
-
目が覚めているはずなのに
―――ぼんやりしている
揺れる視界
夢心地のような浮遊感
へぁ…?
あれ?
ここどこだ?
頭ふわふわしててわかんない…
「……り」
―――なんだぁ…?
「ひじり」
―――よんでるぅ?
「聖、大丈夫?」
「あれぇ…?ここどこらぁ」
「ここは俺の部屋だよ」
へや…?
ああ、ここ俺の部屋かぁ…
「…おしっこぉ!」
「はいはい」
あれぇ?
このトイレ、なんかいつもと違う……
「ふふ…かわいい…」
あれぇ?
おれ、いまトイレ…?
あれぇ…?
「いっぱい出るね」
だめだふわふわわかんない
「沢山飲んだからだね」
背中あったかい
立ってるのつらい
ふわふわする
「ほら、手を洗うよ?」
「ん~……」
「そしたら服を脱いで、布団に横になって」
「ふぁ~い」
おふとん〜
もうねむい〜
「おふとぉんおふとんだぁ~」
「あ、ほら。服脱がないと…」
「やぁぁん」
ねむぅいもぉねむぅい…
「仕方ないなぁ」
ふわふわしてる…
すっごいふわふわぁ〜
「ほら、いい子だから」
夢を見ている…
さっきまで頑張って起きてた筈なのに…
猫が沢山 …
じゃれついてきて くすぐったい
もこもこの雲の上
ふわふわ ニャンコが…
ペロペロしてくる……
ふふ…
くすぐったい…
ペロペロされてる…
ニャンコちゃん…いっぱい………
ふわふわ…ニャンコちゃん……
くすぐったい…
「ぁ……」
くすぐったい……
しつこいよぉ……
なめてくるの……もう…
「……ん………」
やだ……
やだよ……
やめて……
いやだ……
「ん……?」
グワグワする視界
「起きた?」
ぼんやりと開いた目の前は、ほんのり明るい
「ニャンコちゃんは…?ふわふわニャンコ…」
「ふふ…なぁに?それ」
あれぇ…ニャンコはゆめだったかぁ?
それにしても鏡いっぱい~
「かがみだらけ~」
「鏡…?ああ…違うよ?鏡じゃない」
「う~ん」
なんだろ
鏡がある
いっぱい……へんなの…
「聖…」
あれぇ…これだれだぁ…?
……………
なんだここぉ……
俺がいっぱい~……
「大丈夫?聖」
んー?なんかへんだぞぉ……?
なんで、俺ここにいるのに、鏡に俺の顔がいっぱい……
あれ
あれぇ…?
ぐわぐわする。
あれ…おれ…なにして…
あれ…?俺、何してる…??
「え…?」
なんで、この部屋…
なんだ?この部屋…!
まるで…
グワグワと揺らぐ。
冷静に…ならなきゃ。
きっと酔ってて見てはいけないものを見ているか、たちの悪い夢だ。
頭痛い
気持ち悪い
でも、…テレビで見たことしかないようなそんな部屋。
絵に描いたような、「ストーカーのお部屋」そのもの…
部屋一面…、俺の顔写真…
なくなったペットボトル、文具、上着、下着…そして自転車のサドル…
俺が失くしたことに気づかなかった物。
確かゴミとして捨てた物まである…
「ナニ…ここ…?」
スースーする体…
俺…裸…?
「意識はっきりした?聖…」
ナニ……?
俺、確か先輩にご馳走になってたはず…
「し…しど、せんぱい…」
どうしよう…頭グワグワする…
こわい……なんだか、凄くこわい……
「おはよう、聖…よかった…本番前に起きてくれて」
何言ってるんだ?
って、どうして先輩も裸なんだ…?!
「やだっ……」
そして、俺の尻に硬いものが当たる…
「ぅぁ?」
何でそんなとこに、感触があるの?
酔った俺を介抱してたとか、そういうんじゃないの?
どういうこと?
どういうことなんだ?
これは、夢の続き?
体がいうこときかないのは何故……?
「入れるよ?」
「…へ?」
何を?どこに?理解できない。
でも、いやな予感…
「たっ…たすけっ……」
急激に冷める酔い。
けれど、事態を受け入れる余裕などない。
―――身をよじったその時、後肛に激しい痛みを感じた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
10 / 24