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変わっていく
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昼休みも終わりに近付いて、雀に促されて腰を浮かせた。
「放課後、どうする?一緒に帰る?」
「え」
勝手に一緒に帰ると思っていた俺は、思わず間抜けな声を出した。
そしたら、雀はまたふわりと笑った。
「ん、じゃあまた迎えに行くからね」
見透かされて、俺は赤面する。
「.....伊吹」
「な、なにっ.....!」
ぐいっと腕を引っ張られて、そのまま顔が近づく。キスされる!
そう思った。
けど、唇が触れ合うスレスレで止まった。
「じゃあね」
雀の体温が離れていく。嫌だ!
無意識に雀の制服を掴む。
「伊吹?」
「やっ、これは、ちがっ...!」
「ふふっ、可愛いね。じゃあ、放課後ね」
今度こそ、雀は行ってしまった。
確実に何が変わっている。
俺の中にある草薙への思いも変わっていく。
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