アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
046 耽溺
-
生理的な涙が、頬を伝う。
「ぅっ……くぁ、ぅぶ……ふっ……」
僕は必死にハリルのモノに奉仕しながらも、ハリルに後肛を弄り続けられていた。
昨夜の名残と雨の影響もあるのだろうか。
僕の後肛は昨日よりもすんなりと指を飲み込んでしまっている。
まだ指は前後に抜き差しされているだけだったが、昨日のような触られ方をされたら、ハリルをイかすことなどできなくなってしまう。
「んふっ……ふっ……」
必死に手を動かし、亀頭を口唇と舌で懸命に刺激する。
「……少しはマシになったな」
褒められて、下腹部がズンと熱くなるのを感じた。
思わず後肛を締めてしまうと、ハリルは目を細めて笑う。
「いい子だ……」
そう優しく頭を撫でられると嬉しくて、今まで以上に彼に奉仕をした。
「んふっ……ふっ……」
自分でもおかしくなったのではないかというぐらい、この行為に捉われていく。
さらに硬さと大きさを増したそれを、必死に愛撫する。
拙い愛撫のせいなのか、ハリルはなかなか達しない。 手と口を使っての奉仕は、どんどん疲れてくる。
「ん……っくふ……」
早く解放されるため……というより、彼をイカせたい一心で、邪念をかなぐり捨て無心で奉仕する。
飲みきれなかった唾液で顎や手、そしてハリル自身もデロデロになる。
――――卑猥な水音。
奉仕する口だけではなく、弄られる後肛からもその音はしていた。
「ん……んくっ……」
無意識に腰が動く。
脳の奥が痺れるほど、その行為に没頭する。
そして……上から見下ろした彼から、またあの低音の囁きが聞こえる。
「……イズミ、そろそろだ」
コクコクと頷き、僕も懸命に行為を続ける。
「全部飲めたら、褒美をあげよう」
ハリルの精液を受け止めるため、咥えきれない大きさの亀頭に必死に吸い付く。
普段の僕からすると考えられない行動だった。
添えられたハリルの手が、逃げられないよう僕の頭を固定した瞬間――――口いっぱいにハリルの放ったモノが広がる。
鼻で息をするたび、独特の香りが鼻腔を刺激し、涙が滲む。
「飲め」
ビクビクと注がれる液体が口内で溜まっていく。
言われた言葉に従い、必死に嚥下するが、ハリルのモノを咥えた状態ではうまく飲み込めない。
顔を上げると圧迫感が消えると同時に、殆どの精液が口から溢れてしまった。
「……かはっ……!」
唇の横に溢れた分を親指で掬い口に運ぶ。
「ごめん……なさ……ちゃんと飲めなかった……」
そういいハリルを見上げると、彼は少し眉を顰めて、僕を見ていた。
「……怒らないで……ごめんなさっ……」
一生懸命やったけれど、上手くできなかった。
悲しくて、悔しくて、泣きそうになるとハリルに腕を引かれ、抱きしめられた。
「んぅ……」
抱きしめられる寸前、後肛に入れられたハリルの指が抜かれ、全身に鳥肌がたつ。
頭を撫でられ、「許す」と告げられると、中からポカポカと暖かくなるような……そんな気がした。
ハリルが僕の股間に手を伸ばすしてくる。
何故だか抵抗はできなくて……それに、先程の奉仕で興奮していた僕のモノは、すっかり勃ちあがっていた。
「んぁ……ぁ……」
ゆるゆると、手を動かされる。
気持ち良さで、完全に身をハリルに預け委ねる。
彼を見上げると、優しそうに笑うハリルと目が合った。
「……ぁ……っ、ん……」
ハリルの手はとても優しく、僕に快楽を与えてくれる。
ハリルの金色の目を見つめてから――彼の唇に視線を移す……。
(キス、するのかな……)
そこに吸い寄せられるような錯覚を覚える。
徐々に、ハリルの唇が近づいてくるような――――
「……誘ってるのか?」
その唇から発された、意地悪な言葉。
「……っっ!!」
その瞬間、我に帰った。
ぶわっと顔が熱くなる。
「ぎゃっ!!」
熱に浮かされて、一体僕は何をしていたのだろうか。
ククッと、ハリルがまた意地の悪く笑う。
「やはり、飛んでたな」
そう指摘されて、顔から火が出そうだった。
先程までの自分の痴態が信じられなかった。
「ちがっ……違うん……?!」
違うもなにも、口の中にはまだハリルの味が残っている。
「ぅぁ?! まっずぅい!!」
一人慌てふためく僕に、楽しそうに笑うハリル。
(あぁ……なんでこんなことに……)
笑いながらハリルは、僕の腰に腕を回す。
たったそれだけのことで、またビクリと僕の身体は反応する。
「……随分、高さにも慣れたようだな」
「え?」
言われてみると、確かに失神しそうなほどの恐怖は感じなくなっていた。
「凄い進歩だな」
褒められると、嬉しくなり、思わず頰を赤らめて下を向く。
「う……うん」
掠れるような声で返事をした。
恥ずかしくて、そして何故か嬉しくて、ハリルの方は見れなかった。
(どうして、ハリルに褒められると……こんなに嬉しいんだろ……)
先程の自分が何をされていたのか。
そんな事も忘れてしまうほど、彼に褒められるのは嬉しかった。
「では、そろそろ西宮の中庭に降りよう。この時間帯なら使用人も大勢いよう」
だがこの言葉で、僕はまた現実に引き戻される。
「まっ……待って……」
(この状態で、大勢の前に……?)
「どうした? イズミ」
あぁ……またこの男はワザとこうしたのだ。
楽しそうに笑うハリルを見て覚悟を決める。
恐らく、僕が素直に言わないと、ずっとこのままなのだろう。
「ぃ……イカせて……」
絞り出すよな声で懇願すると、彼は不敵に笑い、満足そうに僕を抱きしめた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
47 / 212