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「お前…白蛇の能力者じゃないな…?」
白蛇が、僕に向かっていった。
「…うん」
「何の能力だ…?今まで感じたことのない能力だ…」
「僕は…。…僕は、悪魔の印…。世界でただ1人、伝説の悪魔の印を持つ人間…」
「悪魔の印…。そうか…あんたがその力の持ち主か」
「うん、」
「大変だろう…」
「…え、」
大変だろう…?
今までは、ずっと、知った瞬間から避けられて来たのに…
「お前は捻くれていなくて純粋だ…。その力を悪用しようともしていない、それは目を見れば分かる。それゆえに今まで苦労して来たのだろう…?」
「…うん」
そう答えると、白蛇は僕の頬に顔をすり寄せた。
「困ったら呼ぶといい…いつでもきてやる。俺の名前はスノーという…」
それだけ言うと、白蛇はするりと僕の腕を抜け、森へ戻って行ってしまった。
「零!」
ぎゅぅっと後ろから抱きしめられる。
「…煌…?どうしたの…」
「探したぞ、馬鹿!どうしてあんなこと言って出てったんだよ…」
「だって…僕が邪魔だから…」
「邪魔なんかじゃない、零。大丈夫、俺が全部出ることにしたから…。零とも一緒にやれるから」
「え…」
「零」
にこにこと煌は笑って僕を見つめた。
「一緒に出ような、二人三脚」
「…うん…」
僕が頷くと、教室へ帰ろう、と煌に腕を引かれた。
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