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真剣交際宣言編 1
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うーん…。
すごい気持ちがいい。
こんなに気持ちがいい目覚めって、すげー久しぶりな気がする。
本日は土曜日。一週間の中で一番目覚めがいい日なんだけど。
今日はさらに特別だ。
パチっと目を開けると、俺は古橋さんのベッドで抱き枕になっていた。
鼻をフガフガさせると、古橋さんが緩慢な動作で俺の頭をぽんぽん撫でる。
「お前、なんそれー。こないだも鼻フガフガしてた。面白いクセだな」
眠そうな声でそう言った。
「だって、古橋さんの匂い、いいんだもん」
「俺は加齢臭まだ出てねーよ。二十代だし」
「古橋さんは加齢臭もきっといい香りだよー…フガフガ」
目が覚めてもまだ信じられない。
あのお風呂でのイチャイチャとか、同じベッドで起きるとか、まだ信じられないんですけどッ!!
昨夜、風呂から出た後、古橋さんはまたセンスが微妙なスーツ姿に着替えて出かけていった。仕事がまだ残ってたんだって。
仕事があるのに、古橋さんは俺を助けるためだけにあのトイレに来てくれたんだなって。古橋さんが出かけるときまた号泣しちゃった。幸せすぎて怖い。
戻った仕事場で、父さんに俺を泊めるって言ってくれたみたい。
だから、今日俺はこのベッドにいる。
でも、ベッドで俺達はなにもしてない。
清らかに、でもとても幸せな添い寝をしただけです。
「なぁ、悠真。お前のこと送ってく時にさ。課長に話そうと思ってんだけど、いいか?」
「ほえ?」
急に古橋さんの声が硬くなる。
父さんになに話すの?
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