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彼女持ちのせんぱいに恋してるのに兄と幼なじみに猛アタックされてます。
口付け⑧
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ええええええ !? ちょお─────ッ!?
扉を開けた瞬間、俺たちは石のように固まってしまった。
「──ん? どうした?」
何と、壊れた筈の椅子と机が元通りになっていたのである。
「え……あの、これは一体……」
「部品が外れたり曲がったりしてただけだから、直せたんだ。」
ヤス兄は1個の椅子に手をかけて、
鉄製の足をぐにゃんぐにゃんとスライムのように曲げる。
この怪力がッ!?
思わず背筋がゾッとして、ヤス兄に恐怖を覚えた。
あれは本当に鉄なのか……!?
「いや、でも木製の机は……?」
鉄は戻せても割れたものはどうしたんだろう。
「俺が作った超強力接着剤で付けた後、添え板でカバーした。」
うわ、綺麗。
出来が素晴らしすぎてプロがしたみたいだった。
「──いや、待って、材料はどこから?」
「机ひとつなくなったって誰も気付きやしないだろ。」
「気付くわ……!?」
「カウンターの奥に1個作ってやったぞ。」
「ええッ!?」
中に入って、カウンターを見る。
ある、確かにある……!! まるで店で売ってそうな丈夫そうな机が!
「──あの……将来の夢は……」
「シュウのボディガード」
「もっとその完璧をいかそうよ?」
「俺はシュウの為に頑張ってるんだぞ。」
「へ?」
……えっと、どう言うこと?
ヤス兄は質問する前に、指1本ずつ曲げて答えていく。
「勉強だってシュウに教えられるようにだし、
運動だってシュウに誘われた時にかっこいいと思ってほしいからだし、
身体鍛えてるのだってシュウを守ってあげたいからだし、
料理だってシュウに美味しいって言ってほしいし、
シュウが何か壊してしまった時は俺が直してあげたいし、
シュウに笑ってほしいし好きでいてほしいから適度な距離感を守ろうと頑張って来た訳だし……ん? どうした?」
「ば、ばか……!//」
完璧を作り上げていた源は俺だと言いたいのか貴様……!?
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