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バカ
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「というわけでしようよ!」
事がおかしな方に弾み、突然声を上げた及川が元気そうに叫んだ。
それを、突如として部活終わりの部室で叫ぶものだから、当然、皆執拗に彼を睨むのである。
「…ハァア~~?」
かなり苛立っていたエースは、渾身の睨みを利かせながらジャージのファスナーを上げる。ジャッ!という音と共に声を発した。
「練習終わって皆疲れてんだろうが。明日にしろ」
「もー!岩ちゃんはお母ちゃんみたいな事ばっか言う!あ!!…さては、ポーカーのルールが頭に入ってないとかァ~?」
小馬鹿にしながら指をさす彼に、とうとう岩泉は拳を振り上げた。
「ぶッッッ殺すぞ…」
「やめろって岩泉。それ犯罪」
それを花巻が抑える。
その様子を見た及川は、さらにニヤリと口元を緩めた。そして、とどめの一撃を投下する。
「動揺が隠しきれてないよ~岩ちゃん」
この二人のやりとりを見ていた残りのメンバーは、1歩後ろに下がる。
その直後、青城の男子バレーボール部の部室から、なにかを殴る音が響いた。
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