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白い部屋とココア。
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なんだ、…?
やっぱり、俺の事を無視する作戦は続行してんのか、ぁ?
はぁ………、とまた溜息を吐きそうになったが、寸前で堪える。
溜息は、もはや言葉。
むしろ言葉以上に人を傷つける。
これ以上にこいつを傷つけてしまったら、どうなっちまうのかがこわい。
ぼーーっとするこいつを目の前に、やっぱり掛る言葉に悩み始めていると
彼の目線がなんだか自分に向いている事に気がついた。
でも目線の先は俺の目ではなくて……もっと下の……、、あ…、
光のないその目で見ているのは、明らかに俺のカメラだった。
「……あ、……。……、別にお前のこと撮ってねぇから安心して。」
撮られたのかを気にして見ているのかも、と思いそう否定すると、彼がチラッと俺の方を見る。
え、……あ、、
「……あ…っと……この前は悪い、。……お前がこけたの笑ったりして、、、。あれは別に見せ物にしようとかで撮ったわけじゃねえから。ただ単純に、美しいと思って感動して、、、」
しどろもどろにそう言うも、全く興味なさそうにまた目線をずらされてしまった。
……あれ、謝れって事じゃなかったのか、、……
……、つーか俺なんか召使いみたいになってね、、?!?
なんで逐一こいつの目の動きとか、表情とか読み取って、従おうとしてんの、?!
…………、っつっても、……こいつ喋んねえし、それを当てにするしかねえもんな、……って俺は喋れないこと信じてねえけど。
あ、そういえば、
「、とりあえず起きたことだしなんかあったかいもんでも飲まねえ?……さっきお湯沸かしといたんだけど、ちょっと待っててな、」
俺はそう言って、種類沢山のインスタントホットドリンク各種をさっきのとこからごっそり持ってきて奴のベッドのところへ置いた。
「、こんなかから選んで、?好きなもんなんでもいいから。……つっても、俺のじゃねえけど、」
まぁ、保健室という公共の場にあるものなら市民のものだ。うん。
俺はそう言って自分用にコーヒーを選びサラサラっとマグカップに入れた。
……、しかし当の都は全く選ぼうとしなく、目線すらこっちへ向けない。
あぁぁぁ、めんどくせぇな……なんなんだよ、……
「……、なぁ、早く選んで、?早く選ばねえとせっかく沸かしたお湯が冷めちゃうから。」
そう言って急かすが、チラッと視線だけを向けるだけで一向に選ぶ気はないらしい。
、あ、つか喋れねえのか、
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