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フリーマーケット 7
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茜君に案をいくつか見せてみる。
「あ、これがいいです!このツートン!」
「わかった。じゃあ早速仕上げちゃうね」
裁縫道具に布類を詰め込んだ箱から材料を取り出す。
「裏地はどうする?」
「赤でお願いします!」
「ん、了解」
布を裁断して、まち針で留めていく。
「そんなに見られちゃうと緊張するな」
「俺の事は気にしないでください。俺は翡翠さんが好きで見てるんです」
「ふふ。茜君ってば上手なんだから」
もてるんだろうなぁ…茜君って。
ミシンで縫い終わって、後は手縫いで刺繍していく。
「いたっ」
「え!?大丈夫ですか!?」
「ん。大丈夫。可笑しいな普段はこんな事無いのに…」
ぷっくりと指から丸く血が溢れた。消毒しなきゃ。
「翡翠さん」
「ん?」
茜君が、出血した僕の指を咥えた。軽く吸われて、血を吸い出される。振り払おうにも茜君の僕の腕を掴む力が強くって振り払えない。
「ん…っ…」
「あ、あか、ね、く…っ?!」
しつこく舌で嘗められて、僕も変な気分になる訳で…
「はい、消毒終わりましたよ」
「…っもう!」
「はは。翡翠さん真っ赤です」
「もう!年上をからかうんじゃありません!」
「からかってませんって」
ちゃんと消毒しよう…救急箱どこ置いたっけ。
「もう縫わないんですか?」
「茜君のせいで緊張するじゃんかー!」
「あはは。すいません。翡翠さんが可愛くってつい」
「つい、じゃありません!」
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