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心ここにあらず
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「そこまで考え込む原因は…
ま、うさみんしかないやろな」
はっきりと断定されてしまった…
「き、決めつけんなよ
俺だって考え事の一個や二個あるわ!」
わざとらしくむくれれば、さよかって笑われた。これは絶対信じてないな……
「ちゃんと考えるのもええけど、あんま考え過ぎんなや?
特に、今日みたいに心ここにあらず状態は…な?」
ペチッとデコピンされておでこがジンジンする。
「わ、悪かったって…」
確かにご飯時は危うかったみたいだし…
覚えてないけど
「一回全部空っぽにして、自分の気持ちに素直になってみ?
そしたら見えてくるもんがあるはずやで」
素直に……
「でもそんなことしたら…!」
そんなこと…
だって多分…もう……
分かってる…
「けど、俺本当にこれが正しい感情なのかわからないんだ…
圭太はムカつくけど、大切な奴には違いない。
…好きだとも思う。
けど、それは幼馴染として…家族愛みたいな感情で…
言いたかないけど、確かにカッコいい奴だから、あんな目で…あんな距離で……好きだと言われたらドキッともするわけで…
キ、キスも上手いから、俺が感じてるのは一時的なものなんじゃないかって…
それに俺はやっぱり女の子好きだし。
圭太だって、今は俺の事好きだとか言ってるけど、それが本当に勘違いしてないとは言えないだろ?
だからちょっと感情をはき違えてるだけだと思うんだ」
そう…ちょっと間違えてるだけ
環境が…今までが…
ちょっとあれだったから…
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