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コンビニでビールを買って、公園のベンチで飲む
やけ酒ってやつ
グイグイと飲んで、数本の缶が空になった頃、ふと視線に気付く
向かいのベンチに腰掛けて俺の事をジッと見つめる男が1人…
完全に酔っていた俺は、ベンチから立ち上がりフラフラとその男に近付いた
「何見てんだよ」
『え…?』
「見てただろうが、俺の事。 そんなに振られた男が哀れか? 見てて面白かったかよ」
『あ…あの…』
完全に八つ当たり
そして、絡み酒…
随分と失礼極まりない俺に男は言った
『や…あの…綺麗な人だなって、見てただけで…すいません…もう行きますからから』
男は立ち上がり、俺に背を向けた
あぁ…ここって、この公園って、こうゆうの多いんだっけ…何だそうゆう事か
俺は立ち去ろうとする男の腕を咄嗟に掴んでいた
心も身体も…寂しかったから…
「こうゆう事だよな?」
『えっ?』
そう言って、男の腕を引っ張り歩き出す
俺は自分の住むマンションまで男を連れていき、いざ家の前まできて異常な緊張
「と…とりあえず、上がったら? どうぞ?」
男は『あ…はい…』そう小さく返事をして部屋に入っていく
公園では暗くてよく見えなかったけど、こいつ…
意外とカッコいい…?
綺麗に整った顔立ち
身長も…180cmは超えるか?
身体付きも線は細いけどしっかり筋肉付いてそう…
しかし…
こんなにカッコいいのに残念なのは…ジャージ姿ってとこだな
何でジャージなんだ?
ランニングでもしてたんか?
お洒落したらもっとこう、カッコいいのにな
勿体無いな
「あんた、何か飲む?」
『え?』
「飲み物、何か飲む? 珈琲? あ、酒もあるけど」
『あの、じゃぁ、あればでいいんですけど…牛乳を』
「は? 牛乳? あ、あるけど」
牛乳とか…子供かよ
俺はカップに牛乳を注ぎテーブルに置いた
『どうも』
と、一言いって男は一気に牛乳を飲み干す
こいつ…
ウケ狙ってんのか?
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