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8 賢者タイム
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その後、復活し尚も俺を抱こうとするタカさんを宥めすかし、口でのご奉仕で我慢させる。
あれ以上ヤられたら、俺はまた2、3日寝込む羽目になるだろう。
「タカさん・・・オハヨーゴザイマス」
翌朝、といっても時刻は既に13時を回っているが、俺が目を覚ますと、ベッドの端で布団にくるまり身を寄せるタカさんがいた。
体を丸め小さくしているつもりなのだろうが、身長が大きいタカさんがくるまっても、異様な存在感を放つこんもりとした山が布団の中に形成されているだけに過ぎない。
まぁ、いつぞやの時のように家から逃げ出すようなことをしていないだけ可愛げがあるというものだ。
「タカさん、オハヨーゴザイマス」
俺が声をかけてもビクッと大きく揺れただけで返事をしないタカさんにもう一度朝の挨拶をする。
「ゆ、ゆうと・・・」
すると、本当に恐る恐るといった感じで布団を頭からすっぽり被り、身を守るようにしたタカさんが俺の方を向いた。
「さて、タカさん。言うことはありますか?」
そんなタカさんに、俺は出来るだけ無表情で話しかける。
その方がタカさんに効果があることを、俺は今までの経験でわかっているからだ。
「昨夜の感想は、ありますか?」
すがるような目で、怯えたようにこちらを見つめるものの、口を開こうとはしないタカさんに追い討ちをかけるように問いかける。
タカさんの動きは早かった。
バッと布団から出ると、素早くベッドから降り、
「ごめんちゃい!!」
と、言葉は非常におちゃらけているが、態度だけは真摯に床に土下座している。
「・・・」
どうしたものかと、しばらく黙ってタカさんの綺麗な土下座姿を見つめる。
沈黙に耐え兼ねたのだろう。
これまたいきなり素早い動きで、今度は俺に抱きついてきた。
「わぁ~!!ゆうとぉ~!!怒んないで。怒んないで!!!まじゴメン。やっぱ嫌だった?ゆうとがあんまり可愛くってつい・・・いや、最初はちゃんとゆうとの意思を尊重して嫌つったらやらないつもりだったんだよ?本当だよ?けど、尿道責めしたゆうとはどうなんのかとか色々想像してたらもう・・・我慢とか無理で。実際ゆうとは最強にやらしく、可愛く乱れるしよ~!!」
はぁ・・・。
もう、本当にこの人は・・・。
でも、こんなタカさんを愛してしまったのだから仕方ない。
「俺、チーズケーキが食べたいんすよね」
その声にタカさんは胸から顔を離し、俺の顔を見上げる。
「ゆうとぉ~!!怒ってない?嫌いにならない?」
笑顔でタカさんの頭を撫でてやる。
仕方ないから、ケーキで我慢してやろう。
あんな辱しめを受けたのだ。
慰謝料としては安いもんだろう。いや、確実に安すぎる。
「サロンの近くにある、ゆうとのお気に入りのケーキ屋さんのチーズケーキだよな?」
正解、とタカさんのおでこにキスしてやると、
「すぐ!!すぐ買ってくる!!!」
と部屋を出て行った。
トイレに行くと、まだ尿道に違和感を感じる。タカさんを若干恨めしく思いながら、ふと、気になってベッド脇のサイドテーブルを見る。
その下には、金曜日に届いた例の小包があった。
何気なく、それを手に取って中身を見る。
「な、な、な・・・」
なんだコレ!!!
何にはいかがわしい、所謂大人の玩具というものがいくつも入っていた。
ア、アナルパールに・・・ディルド、て、貞操帯・・・?
その他、誰に着せるつもりなのか赤や黒の非常に布地の少ない下着にスケスケのものから、もはや下着の意味を為していないようなものまで・・・。
ふるふると、怒りで体が震える。
「ゆうとぉ~!!ただいまっ!!」
と満面の笑みで帰宅するタカさんを、
「コレ、なんだ?おい」
と、ドスの聞いた声で問い詰める。
タカさんの目にうつるのは、今後いつかプレイでゆうとに使おうと思っていた品物の数々で・・・。
「ゲッ!!・・・まさか、ゆうと・・・怒ってる?」
ブチッ。
「当たり前だっ!ちょっとそこに座れ!!」
タカさんにたっぷり説教をし、玩具たちはキッチリと捨ててやった。
勿論、昨夜使われた尿道責めの器具も。
はぁ・・・。
もう、本当にこの人は・・・。
その後、懲りることなくまたタカさんがいかがわしいグッズを通販し、ゆうとは啼かされる羽目になるのだが、それはまた別のお話。
END
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