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俺達は人が来なさそうな場所を選んで話し出す。
「昨日、どうした?家に来たのか?」
『別に…』
「何か言いたい事あるんじゃねぇの?」
『…無ぇよ…言いたい事なんて』
「機嫌…直ったからメッセージ送ったんじゃねぇの?」
『機嫌なんて悪くねぇ』
機嫌が直った訳ではなかったらしい、終始俯いて俺の顔を見ようともしない立花の頬を両手で包んで顔を上げさせた。
「もう辞めようぜ、喧嘩してたら面白く無いだろ?」
立花は俺の手を振り払う訳でもなく、ただ黙っていた。
「ゴメンな怒らせて」そんな言葉を言って、触れるだけのキスをして…
立花が笑ったから、これでやっと元通りそう思った。
だけど…
立花の口から耳を疑う言葉が伝えられる
『別れよう』
何を言われたのか解らずに、黙ったままの俺に立花はもう一度言う
『別れようって言った。聞こえてるか?』
「…何言ってんだよ」
『そのままだよ。わかんねぇのか?』
「何でだよ」
『昨日…何処にいた?』
「は?だから昨日は…家に」
『いなかっただろ?』
「やっぱり家に来たのか?」
『家には行ってねぇよ。これ以上わざわざ言ってやらなくても解るだろ?』
何の事を言われてるのか直ぐに解った、きっと立花は昨日、俺と沢田さんが2人でいるのを見て、知っていてメッセージをくれたんだろう。
俺は家にいる、そう嘘をついた。
別に下心があるわけじゃ無いから大丈夫、そんな風に思ったが、嘘をついた事に変わりはない。
「あれはっお前が行かないって言うからっ…」
『だから…嘘ついてもいいって理由になるのかよ?』
「そんなつもりじゃ…」
『じゃぁ、どんなつもりで嘘ついてんだよ』
『お前とは付き合ってらんねぇ』そう言って立ち去ろうとした立花の腕を咄嗟に掴んだが、俺の左頬を立花に殴られ口の中が切れ、血が滲んだ。
『俺に触るんじゃねぇ』
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