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教えてよ
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「失礼します。2年S組の高野です」
たまたま文化祭実行委員の奴が休みだった為
俺は文化祭の諸経費の書類を出しに、生徒会室までやってきた。
「あ!裕哉!どしたの?めっずらしい!」
仕事をしていたらしい亜嵐が声をかけてくる。そういえばこいつ、生徒会だったんだな。
「あぁ。仕事お疲れ亜嵐。文化祭の書類。」
「俺たちのクラスか…執事喫茶、だったか」
隣に座っていた凛也が尋ねる。
「それと猫耳な。要素詰め込みすぎだよなぁ…あ、ケイト会長これ、うちのクラスの文化祭諸経費の書類です」
中央奥に堂々と座している会長の元に書類を提出した。
「ケイトでいいと言っただろう…あぁ。確かに受け取った。」
「あぁ、よろしく。ケイト」
「何々?会長達知り合いだったの?」
興味ありげに亜嵐が身を乗り出して訪ねてきた。
「まぁ…少しな…」
少し…まぁちょっとヌいてあげただけといっちゃあだけなんだけど。
「そうそう!ちょっとケイトの下処理を…」
「黙りやがれ。」
ケイトが牽制してきたが、顔が赤いのであまり迫力はなかった。亜嵐は訝しげだが、深く追求する気は無さそうだ。
「ははっごめんごめん。では失礼します」
「ちょっと待て裕哉。久し振りに会った割にそれだけとは随分なご挨拶じゃねぇか。」
「だって職務中でしょ?それに俺、この後特講とってるから時間ないんだよねぇ」
「生徒会の権限でそんなもんどうにでもなる。」
「うわ。職権濫用っ」
ガチャ
「だだ今戻りました…って、裕哉!随分と久し振りですね。」
「悠里!久し振り!今日も美人さんだね」
「な、や、やめてくださいよ…恥ずかしいです////」
「照れちゃって、ほんとかわいー。」
悠里の手を取り甲に口付ける。
悠里の顔は益々赤く色づいていった。
綺麗な白い肌が赤く火照っていくのはなんとも扇情的だ。
チッと、後ろで舌打ちが聞こえる。
ケイトが椅子から立ち上がって俺の手を引いて生徒会室から出た。
そのまま隣の資料室へ連れ込まれる。
力任せに壁に体を押し付けられて背中が痛い。
「テメェ裕哉。俺の時とは随分態度が違えじゃねぇか。」
「そんなことないって。ケイトとも久し振りに会えて嬉しかったよ。なに、嫉妬してんの?」
「そんなわけねぇだろ。お前が誰のものかっていうのを自覚してないようだから言ってるんだ。」
「へぇ…俺は誰のものなの?」
「教えてやろうか?」
「うん」
教えてよ。
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