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悪魔、再びつるつるにされる。《1》
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「ほら、洗ってあげるから…」
ラジエルの信じられない言葉に、目を剥く。
「いらんっ!さっさと出て行け!」
男2人でこんな演出をしたバスルームにいるだけでも寒いのに、何故大の大人の男が、体を洗ってもらわなければならないのか。
ましてや、こんな下心が見えまくりの奴に体を触らせるなんて、絶対にごめんだ。
「まぁ、そう言うなって」
「うるさいっ!吾輩に構うな!!」
「お前、勘違いしてない?お前は、俺のペットなんだから、拒否権なんて無いんだよ?」
やんわりとした口調で、ラジエルが吾輩の顔を覗き込む。
口調こそ優しいけれど、目は笑ってなくて、ゾワリと背筋が凍りつく。
此奴、ヘラヘラしているが、ひょっとして怒らせたらヤバい奴なのでは…?
「お前…、一体何者だ…?」
「俺は、ただの天使だよ。お前が嫌いな神の使いの、ね」
何故だか、ラジエルが恐いと思った。
ラジエルの瞳に映った吾輩の顔が恐怖に引き攣っていたからかもしれないし。
ラジエルの冷めた目に、まるで自分の何もかもを見透かされている様な気さえした。
こんな目をする奴は、悪魔でも見た事はない。
「お前…、」
言いかけたうちに、またラジエルの顔がニヤニヤとしたスケベそうな表情に変わる。
「ね?洗うだけだから、ね?」
今のは、見間違いだったのだろうか?
吾輩は、目の前の男に、得体の知れない恐怖を感じていた。
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