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お泊まり
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「なぁ、お前何で俺の布団に入って来てんの?お前の布団は俺の隣にあるだろ!」
「何だよ!別に少し甘えたって良いじゃねぇか!」
「とにかく、今はダメだ!!また、今度甘えていいからよ。それにほら、親父に見られたら困るしよ」
「別に、プロレスしてたとかどうたらで誤魔化せばいいだろ!!」
「お前、親父がスゲェ勘良いの知ってんだろ?」
「知ってるよ!でも甘えてぇんだから仕方ねぇだろ!!」
「ダメだ。今日は、大事な日なんだよ。俺は俺に勝たねぇといけねぇ、決戦の夜なんだ!頼むから大人しく隣の布団で寝てくれ」
どうしても俺を甘えさせようとしない拓哉の態度にイライラが募る。
(何だよ!!何でそんなに嫌がんだよ!!ムカつく!!………………あっ!!良い事思い付いた!!)
「おい!何ニヤニヤ笑ってんだ?」
「俺は、拓哉君の引っ付き虫になったから、離れられませ~ん。無理矢理剥がされると死んじゃうから、大人しくしておいて下さ~い!!」
(や、ヤバい…クソッ!平常心。平常心)
「な!?ちょ、おい!!いいから離せって!!」
「ん~もう、うるせぇ~昨日、よく眠れなかったんだから、俺の抱き枕と化して俺を安眠に導け……」
「おい!寝るな!!せめて、俺から離れて寝てくれ!!」
「ん~拓哉、うるさい。俺は寝るから、静かにして下さい。おやすみな…………さ…………い………」
ずっと、ごちゃごちゃ何かを言っている拓哉を無視して、拓哉の胸の部分に耳を寄せれば、トクトクトクと心臓の音が一定のリズムで聞こえ、それを聞いてたら、いつの間にか眠っていた。
「おい!風斗?おい!はぁぁぁ~マジかよ………頑張れ、俺!!」
結局、拓哉が何と戦ってんのか分かんなかったけど、俺は、昨日、眠れなかったのと、今日の色々な幸せ過ぎる出来事で満足したのか、ぐっすり眠る事が出来た。
昨日と今日で俺達の関係は激変したけど、これからはちゃんと2人で幸せになれる、そんな予感がした。
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