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meek
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「ヘイヘイツッキー‼︎ 今日もブロック飛んでくれよ‼︎」
全ての練習試合が終わった直後、木兎さんに声を掛けられた
「月島
移動もあって疲れてるだろうし、無理だったら断って良いから」
「大丈夫です」
赤葦さんにそう返すと 木兎さんがガシッと首に手を回してきた
正直かなり息苦しい
「さっすがツッキー‼︎ よーし‼︎ やるぞー‼︎ 赤葦トース‼︎」
テンションの高い木兎さんに仕方なくついて行こうとしたその時 ぐらっと目の前が揺れ、転ぶと思った瞬間 誰かに体が支えられた
顔を上げると黒尾さんがそこに居てくれて、不覚にも涙が出そうになってしまった
「危っぶね〜 大丈夫か⁇」
「…あ…だ、大丈」
「夫じゃないですね
黒尾さん、月島の事 休める所に連れて行ってあげて下さい」
僕の言葉に被せる様に赤葦さんがそう言ってくれて、赤葦さんの方を見ると微笑みながら頷いてくれた
だから僕はドキドキしながらも黒尾さんのTシャツの裾を握れたんだと思う
「…すみません 多分寝不足とお昼もあまり食べれなかったので、貧血かもしれません」
「う⁉︎ ああ…じゃあ行くか⁇」
何故か黒尾さんも少し挙動不審だったけど、僕が頷くと肩を貸してくれて素直に寄り掛かった
やっと黒尾さんの体温を間近に感じる事が出来て、涙が目頭に溜まっていくのを感じていた
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