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ashamed
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暑い
息苦しい
顔を上げれば 見たくもない人ばかり目で追ってしまって
そんな自分にウンザリする
汗をタオルで拭いた時
首に貼っていた物が剥がれそうになっている事に気付いて
ドキリと心音が鳴った
気付かれない程度に周りを見回すと
誰も僕の異変には気付いていなくてホッと胸を撫で下ろす
しかし どうしたものか…
流石にどこも怪我していないのに
マネージャーに 絆創膏が欲しいとは言い難い
縋る様に隣のコートを見ると
騒がしい人が側にいるお陰で
赤葦さんの居場所が 直ぐに分かった
僕の視線に気付いた赤葦さんが
少し首を傾けて口を動かした
“ だいじょうぶ⁇ ” と 言ってくれている様だ
僕が どう返したら良いか悩んでいると 赤葦さんの方が
主将の人から スッと離れて 僕の方に来てくれた
「どうかした?」
「あ あの……絆創膏… もう一枚…頂けませんか…⁇」
何か…めちゃくちゃ恥ずかしい…
自然と言葉尻の音量が下がっていく
「ああ うん 良いよ 自分じゃ貼りにくいだろ?
トイレでも行く?」
僕が首を縦に動かせば 赤葦さんは静かに微笑んでくれた
手を引かれてる訳でもないのに 何とも表現し難い安心感
それに導かれる様に 僕は赤葦さんの後ろをついて行った
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