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口淫(龍之介side)
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アキラの首の後ろに回した手の平に、グッと力を込めた。
勃ち上がった自らの雄に、口づけで濡れた唇を誘導する。
陰を宿す瞳が、ほんの一瞬、揺れた気がした。
覚悟を決めたように先端に口づけると、紅い唇が開かれ、熱い口内に迎え入れられた。
「……っ」
すでに勃ち上がり膨らんだ雄を含むのは、容易ではない。
限界まで口を開いてようやく、くびれの部分まで飲み込んだかと思うと、先端に舌を当てた状態で頬をすぼめ、キュッと強く吸い上げられた。
「……く…っ」
士郎を想えば一気に竿に芯が通る。
はぁ……、と深く息を吐き出しながら、天を仰いだ。
さすがにプロだ。
たっぷりと蜜を絡めながら、口内で舌が、生き物のようにヌメヌメと動く。
「……ん…っ」
ジュプ……ジュプ……と淫らに響く音が耳を犯し、脳を甘くとろけさせていく。
このまま放ってしまいたい欲にかられたが、あえて冷静な目でアキラを見た。
案の定、冷静な瞳がこちらの昂りを測っていた。
アキラの身体は当然のごとく、冷え切っている。
熱を移してやりたくて、耳の裏のやわらかな皮膚をくすぐった。
もっと……、そう誤解したのか、喉の奥深くに迎え入れられる。
「ふ…っ…」
ディープスロート。
気管を塞がれ、窒息の恐怖と戦うアキラの唇の端から、喉へと飲み切れない蜜が伝っていく。
喉の奥が小刻みに震え、射精を促すように、波のような動きで収縮を繰り返す。
そのまま上下に激しく刺激する容赦のないやり方に、次第に哀れになってきた。
自分がイかなければ、アキラはこの苦行のような行為を気を失うまででも続けるに違いない。
……もう充分だ。
冷え切った身体を見つめながら、思った。
アキラには自らを幸せにしようとする意志がない。
痛みを痛みとして認識していないから、どこまでも平然と自分を痛めつける。
終わらせてやるには、素直に快感に身を任せるのが一番だった。
目を閉じて、士郎を思う。
口淫が苦手なくせに、負けず嫌いで、煽れば何度でも挑んできた。
視線を重ねながら愛撫されると、つたない動きでさえ、たまらなかった。
マコトから奪い取ったマイクロチップの映像になど頼らなくても、眼裏に鮮やかにその姿を思い描くことができる。
羞恥に紅く染まる目元も、伏せられた視線の艶っぽさも、絶えいるように吐き出された吐息の甘さも。
挑むように見つめられるたびに、この男でなければダメだ……この男に出会うために生まれてきたのだと、思い知らされた。
喰らい尽くすかのように昂ぶった熱をぶつけ、奪い、共に堕ちていく。
最後は士郎が自分の名を呼ぶ、甘く儚い声を想いながら、放った。
「……く…っ……」
腰がブルッと大きく震えた。
何度かに分けて放たれた白濁が、波打つ喉の動きと共に、飲み下されていく。
なおも促すように先端を舌でえぐられ、吸い上げられる。
士郎を想った余韻に浮かされ、すぐにまた熱くなりそうで、気怠さに汗でわずかに濡れた髪をかき上げながら、強引に身体を引いた。
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