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酔わされて(士郎side)
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全裸のままニヤニヤとこちらを見るのは、止めてほしい。
鍛え上げられた傷だらけの身体も、綺麗に割れた腹筋も、勃ち上がった立派過ぎる雄も。
すべてがはた迷惑なほどの吸引力で、視線を釘付けにしてくれる。
「……どーした、脱ぐンだろ? それとも戻って、オマエの好きなピアノでも聞かせてやろうか」
極めつけに、毒のように甘い声が耳を犯す。
……ダメだ。
これ以上はシャレにならない。
手早く下着を下ろして、風呂場のガラス戸を開けた。
湯けむりでも何でも、ないよりはマシだ。
この妖しげな空気を和らげ、とにかく一度落ち着きたかった。
だが、
「……コラ、人を置いてくンじゃねェよ」
腰に手をかけられ、グイッと引き寄せられた。
「うぁ……っ!?」
直接、肌と肌が触れ合った……だけならまだしも、熱く勃ち上がった雄が、双丘の狭間に擦りつけられ、肉の間をグラインドしていく。
「……はァ。コレで軽く3発はイケんな……」
ゆるゆると腰を使われ、腰が崩れかける。
「……っ」
前に回ってきた腕を、思い切りつかんだ。
「待て! 頭を洗ってやるから……っ」
「……それだけか?」
「後で何でも言うこと聞いてやるっ」
龍之介の動きが止まった。
「……ホントだな?」
ハッとして、
「今のはナシだ。撤回する……っ」
叫んだが、聞こえねェなァ、と笑わるばかりで。
「……ほら、まずは浸かろうぜ?」
桶で汲んだ湯を肩からかけられ、半ば勃ち上がった雄を、いたずらにゆるりと撫でられた。
「……っ」
龍之介は一人先に気持ちよさそうに湯に浸かると、脚を伸ばし、視線で来いよと、誘いかけてくる。
その色っぽさに、眩暈を覚えた。
もうどうにでもなれと、ザブンと湯に沈んだ。
向かい合うように座ると、
「……違ェだろ」
抗議の声が上がった。
「……何が?」
「……こっち来い。オマエの顔見てンのもイイけどよ、やっぱ触れなきゃ、つまンねェだろ」
「だから……っ」
察しろバカが、と睨みつける。
少しでも触ったら、弾けてしまう程度には、こちらも切迫しているのだ。
本当は触れ合いたい。
だが、一度流されてしまえば、行き着くところまで止まらない自信があった。
「……飢えてるのは、おまえだけじゃない」
「確かにきっちり、反応してンな」
足の指で昂りを揉み込まれ、慌ててガードした。
「止めろって……っ」
「ははっ、……確かに、こーゆー焦れってェのも、なかなかにクんな」
局部への攻撃が止み、伸ばした脚が絡み合う。
「……っ」
浴槽の縁に頬肘をつき、斜めに送られてくる嬲るような視線に、劣情のすべてを暴かれていく気がした。
「……ンな、硬くなンな」
リラックスした龍之介が放つ甘い空気感に、酔わされていく。
こちらが乱暴に湯に飛び込んだ際に跳ねた湯を、頭から浴びた龍之介は、顔も髪も濡れて艶っぽさに拍車がかかっている。
もはや、まともに見つめることさえ難しい。
ドクンドクンと跳ねる心臓に、頼むからまともに息をさせてくれと視線を逃したのだった。
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