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焦らす(龍之介side)
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組み敷くと、男の本能なのか、未だに身体が抗おうとする。
それが、たまらなかった。
手応えのある獲物はいつだって、征服欲と達成感を余すところなく満たしてくれる。
あれだけ快感を教え込んでもまだ足りないのなら、いったいどんな抱き方をしたら完全に堕ちるのか?
さらなる高みを予感して、心が震えた。
「脚、開けよ……」
声に甘さを滲ませると、羞恥と欲望の狭間で瞳が揺れた。
それでも限られた時に後押しされたように、屈辱に震えながらも自ら脚を開いていく。
誇り高い男が自分への想いゆえに、すべてを受け入れようと戦っている。
これほど胸打たれる光景はない。
深く……確かに愛されているのだと実感して、心が震えた。
宝物みたいに抱きしめたいのに、
「……足んねェ。見てェのは、もっと奥だ」
押さえつける腕は容赦なく、追い詰めたい欲にも終わりがない。
「……っ」
できないと、滅多なことでは士郎は口にしない。
屈辱のため息をつき、一度キツく目を閉じると、挑むようにこちらを見つめ、自らの指先で奥を割り開いて見せた。
紅い秘肉に、目が釘づけになる。
勃ち上がった雄がドクンと脈打ち、滲んだ蜜が繰り返し溢れ裏筋を伝い、根元までもをヌラヌラと濡らしていく。
「……ったく、エロくなりやがって」
我慢できずに、先端をグリグリと擦りつけた。
「……っ」
開かれてからそう時間の経っていない場所はすぐにも綻び、物欲しげにハクハクと先端を食んでくる。
「……焦らすな」
逆に恥ずかしいと言いたげに睨まれると、よけいに楽しくて、止められなくなる。
「……なァ、一晩中こーやって、焦らし続けてやろうか」
「な……っ!?」
「……欲しくて、腰が揺れてるぜ?」
「……この、悪魔が……っ」
耳元に頬を寄せ、
「……怒りに燃えてるオマエは、最高にソソる」
直接鼓膜を震わせてやると、先端を浅く包む肉が、大きくうねった。
「……ん…っ」
「……っと」
腰を突き上げる動きに呑み込まれそうになり、慌てて後ろに下がり、距離を取った。
「……ぶねェ」
危うく、吸い取られかけた。
「おまえが……、おかしなことを言うからだ……っ」
「オレかよ」
「……当然だろ。だが、ここまで焦らされると、さすがに反抗したくなるな」
離れた際にできた距離を利用して、するりと腕の中から抜け出すと、士郎がすかさず、のしかかってきた。
「……ンだよ、ずいぶんと積極的じゃねェか」
「離れていた日々に飢えてるのは、おまえだけじゃない」
真っ直ぐな言葉と視線に、胸を突かれた。
「そばにいる時くらい、思う存分、欲しがってもいいだろう……?」
そのまま男前過ぎる大胆さで、昂ぶりの上に降りてくる。
高潔でありながらも欲に浮かされた表情に、早くも視線は釘づけになる。
呑み込む際の衝撃に、士郎の身体が一瞬、引き絞られた弓のように大きく張り詰めた。
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