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喧騒(ルイside)
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「シロちゃんが倒れたって、ホントなんですか!?」
克己に聞かれ、頷いた。
「単なる過労で、一時的に発熱してるだけだ」
克己があからさまにホッとした表情をした。
「責任感が強すぎるのも、考えものだよ。ホント、自虐的なくらい、全部自分のせいにしちゃうんだから!」
さすがは幼馴染だ、よく士郎の性格を理解している。
寝かせりゃ治る、放っておけと言おうとした時にはすでに、克己は士郎の部屋に向けて勢いよく駆け出した後だった。
「……まったく、騒がしいヤツだ」
呆れたが、何かと一人で溜め込みがちな士郎には、お似合いの幼馴染なのだろう。
ふと、龍之介に知らせるかどうか迷ったが、どうせアイツのことだ、何らかのルートで知るだろうと、放置した。
重病ならともかく、過労程度につき合っている暇はない。
さっさと役員棟にあるゲストルームに戻り、煌牙の手術に関わる作業に戻ることにした。
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